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詩のご紹介 363 まつぼっくり(小黒恵子詩)

 今日からは、まつぼっくり(まつぼっくりの会 発行)に掲載されていた詩をご紹介します。
 まずは、「まつぼっくりの会」についての記載をご紹介します。

「まつぼっくりの会」について
  こどもたちのためにいい本をつくろう ― すこしばく然としていますが、そんな目的をもって、まつぼっくりの会は、一昨年(註:1967年)発足しました。
  会の主旨は、次のとおりです。
     ・こどもたちに愛されるいいうた(童話を含む)をつくる。
     ・こどもたちに夢をいだかせるいいうたをつくる。
     ・こどもたちの心に残るいいうたをつくる。
     ・たくましいこどもを育てるいいうたをつくる。
 
  まつぼっくりの会は、毎月一回、定期的に作品研究会を行い、年に四回『まつぼっくり』を発行します。
(註:1969年以降、年に四回は発行されておらず、『まつぼっくり15』では、機関誌「まつぼっくり」を発行しています。
となっており、下記の 定期購読・・・も記載されていない)
  『まつぼっくり』の定期購読ご希望の方は、1年分600円をまとめて
    東京都杉並区浜田山●~●~●
      ●●方 まつぼっくりの会(〒166)
  までお送りください。送料は会で負担いたします。また、会則をご希望の方は、ご遠慮なくお申し越しください。
  なお、会では、児童詩、児童画など、読者の作品投稿をお待ちしています。(住所、氏名、年齢を明記するようおねがいいたします)。

まつぼっくりの26  巻末

「まつぼっくりの会」について
  まつぼっくりは昭和四十二年に第一号を発行してから三十年になりました。仲間たちも色いろな出発をしてくれてうれしいかぎりです。当初のモットーは次の四つでしたが今も変わりません。
・こどもたちに愛されるいいうた(童話をふくむ)をつくる。
      ・こどもたちに夢をいだかせるいいうたをつくる。
      ・こどもたちの心に残るいいうたをつくる。
      ・たくましいこどもを育てるいいうたをつくる。
◎同じ志をお持ちの方はどうぞ   会費一五〇〇円/月

季刊日本童謡秋季号(第3巻第11号)P24より 

「まつぼっくり」2 1968(昭和43)年1月31日発行
 ・川だいすき……立石 巌
 ・ボクのけいさん……もりただし
 ・風がフルルン……浅田真知
 ・ごきげんねこさん……立石 巌
 ・かんらんしゃ りるりる……高木あきこ
 ・たらいの中のやどかり……高橋吉子
 ・ケヤキ……小黒恵子
 ・ハイウェイ……赤岡江里子
 ・おさかな……高木あきこ
 ・うば車(お話し)……下田幸子
 ・ロン(お話し)……天野康子
 ・オニのつぶやき……立石 巌
 ・さかあがり……浅田真知
 ・エスキモーにんぎょう……小黒恵子
 ・宇宙の郵便……増田泰子
 ・小さな花……渡辺敏子
 ・夢……赤岡淑行
 ・夕かげ こかげ……増田泰子
 ・どこまで見えるか……もりただし
 ・大きなおなべと
   中くらいのおなべと
    小さいおなべ……高木あきこ

                       小黒恵子 詩
ケ ヤ キ
  みき サイさんの よろいだよ
  えだ トナカイの つのだよ
  ねっこ ゾウさん はなだけだしている
  
       ふといふとい ケヤキ

まつぼっくり 2(1968.1.31発行)

                      小黒恵子 詩
エスキモーにんぎょう
   おでこのでっぱり こつんこしそな
   あまくりいろの エスキモーにんぎょう
   なみだのあとかな ほっぺのしみは
   しゃぼんでふいても まだとれない
 
   へこんだおはなが おへそににてる
   おちゃめなかおの エスキモーにんぎょう
   ラッコのヤッケを やんちゃに着(き)こみ
   こねこといっしょに ねねしてる

まつぼっくり 2(1968.1.31発行)

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回も、「まつぼっくり」(まつぼっくりの会 発行)から、小黒恵子作品をご紹介します。(S)

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