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詩のご紹介 372 まつぼっくり(小黒恵子詩)

 今日は、まつぼっくり(まつぼっくりの会 発行)に掲載されていた詩をご紹介します。
 まずは、「まつぼっくりの会」についての記載をご紹介します。

「まつぼっくりの会」について
  こどもたちのためにいい本をつくろう ― すこしばく然としていますが、そんな目的をもって、まつぼっくりの会は、一昨年(註:1967年)発足しました。
  会の主旨は、次のとおりです。
     ・こどもたちに愛されるいいうた(童話を含む)をつくる。
     ・こどもたちに夢をいだかせるいいうたをつくる。
     ・こどもたちの心に残るいいうたをつくる。
     ・たくましいこどもを育てるいいうたをつくる。

  まつぼっくりの会は、毎月一回、定期的に作品研究会を行い、年に四回『まつぼっくり』を発行します。
(註:1969年以降、年に四回は発行されておらず、『まつぼっくり15』では、機関誌「まつぼっくり」を発行しています。
となっており、下記の 定期購読・・・も記載されていない)
  『まつぼっくり』の定期購読ご希望の方は、1年分600円をまとめて
    東京都杉並区浜田山●~●~●
      ●●方 まつぼっくりの会(〒166)
  までお送りください。送料は会で負担いたします。また、会則をご希望の方は、ご遠慮なくお申し越しください。
  なお、会では、児童詩、児童画など、読者の作品投稿をお待ちしています。(住所、氏名、年齢を明記するようおねがいいたします)。

まつぼっくりの26  巻末

「まつぼっくりの会」について
  まつぼっくりは昭和四十二年に第一号を発行してから三十年になりました。仲間たちも色いろな出発をしてくれてうれしいかぎりです。当初のモットーは次の四つでしたが今も変わりません。
・こどもたちに愛されるいいうた(童話をふくむ)をつくる。
      ・こどもたちに夢をいだかせるいいうたをつくる。
      ・こどもたちの心に残るいいうたをつくる。
      ・たくましいこどもを育てるいいうたをつくる。
◎同じ志をお持ちの方はどうぞ   会費一五〇〇円/月

季刊日本童謡秋季号(第3巻第11号)P24より 

「まつぼっくり」12 1972(昭和47)年7月31日発行
 ・スワンの親子……もりただし
 ・なめくじのうた……渡辺敏子
 ・カブトムシ……立石 巌
 ・ボクの未来学……小黒恵子
 ・こじゅけいの父さん……赤岡江里子
 ・ストアの木馬……高木あきこ
 ・カケスとおばさん(お話し)……高橋吉子
 ・秋……浅田真知
 ・あらい熊……小黒恵子
 ・ニュータウンのおまわりさん(お話し)……天野康子
 ・火……下田幸子
 ・赤い風船……ふとうはじめ
 ・おじいさんのえ……赤岡江里子
 ・あじさい……鈴木清子
 ・スズメはチュンチュク朝がすき……立石 巌
 ・いたどり……すぎやまきんぞう
 ・わからないおはなし……高木あきこ
 ・パパの背広……浅田真知
 ・いわいうた……やなぎまち てるこ
 ・橋をかけよう……いまきいれ 幸代
 ・月見草がひらく……もしただし
 ・きってはり……立石 巌

                       小黒恵子 詩
ボクの未来学(みらいがく)

  百万年さき・・・・・・
  デンデン虫は すごく大きいデンクジラ
  のろまに変(かわ)りは ないけれど
  なんにもすること ない人や
  ひるねの好(す)きな ネコやイヌ
  背中(せなか)にのせて ゆっくりあるく

  百万年さき・・・・・・
  シャボン玉は 乗(の)れる風船(ふうせん)ジャンボダマ
  キリンもクジラも 人間も
  みんなで仲(なか)よく 乗っかって
  景色(けしき)をながめ のんびりと
  みどりと花の 地球(ちきゅう)をまわる

  百万年さき・・・・・・
  マグロもタコも 町に遊(あそ)びにやってくる
  魚も鳥も 動物も
  お菓子(かし)をたべたり 歌(うた)ったり
  野球(やきゅう)をやったり 絵(え)をかいて
  みどりの草に ねころんで
  オーイと雲に 挨拶(あいさつ)してる

まつぼっくり 12(1972.7.31発行)

                      小黒恵子 詩
あらい熊(ぐま)

  ブドウもアケビも あるのにな
  このままじゃあ たべられない
  あらわなくちゃ たべられない
  どこかにお水は ないかしら
 
  小川のお水は からっぽだ
  おなかすいても たべられない
  沼(ぬま)まであるけば 日がくれる
  あらわなくちゃ どくかしら
 
  オサルもカラスも たべてるよ
  だけど病気(びょうき)に ならないよ
  葉(は)っぱでふいて たべよかな
  きれいにふいて たべちゃった

まつぼっくり 12(1972.7.31発行)

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回も、「まつぼっくり」(まつぼっくりの会 発行)から、小黒恵子作品をご紹介します。(S)

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