詩のご紹介263 人魚のメルヘン(小黒恵子作)
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
今日は、少年少女合唱組曲「みなとヨコハマ 若いカモメたち」(高木東六作曲)の中から第3作目は「人魚のメルヘン」をご紹介します。
小黒恵子氏は、前書きで次の様に語られています。
昔の横浜いまの横浜、たのしいエピソードを交えた詩にまとめてみました。
この合唱曲集が横浜を発祥の地として、全国の若いカモメたちの少年少女の皆さんに、愛されうたわれることの願いと悦びを、風に向かっていっぱいに張った帆のように感じています。
小黒恵子
人魚のメルヘン
小黒恵子作詞/高木東六作曲
雨がふる 雨がふる
港ヨコハマ 海岸通り
ながい髪を なびかせて
人魚のような 少女が通る
真珠いろの
アンブレラーをまわしながら
追いかけて 近づくと
海の匂いを 残して消える
誰をなにを さがしてる
人魚のような 少女がひとり
オーム貝の
オルゴールを 肩にかけて
伝え聞く メルヘンの
雨の日にだけ 姿をみせる
誰をなにを さがしてる
人魚のような 少女があるく
海のいろの
濡れたコートを 風にゆらして
最後まで、お読みいただき、ありがとうございます。
次回は、少年少女合唱組曲「みなとヨコハマ 若いカモメたち」 の中より「除夜の汽笛」をご紹介いたします。(S)