詩のご紹介145　キリンの詩（うた）（小黒恵子作）　～モンキーパズル～

　こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

　小黒恵子最後の詩集となる「童謡集：モンキーパズル」では、野に咲く小さな草花や虫を歌った詩から、サバンナで繰り広げられる鳥獣の死闘の詩まで、色々な詩が含まれています。
　今回は、「キリンの詩（うた）」～Ⅲ～　です。

　「童謡集：モンキーパズル」については、下記をご覧ください。

キリンの詩（うた）
～モンキーパズル　Ⅲより～
小黒恵子　作　

キリンが　歩く
ゆっくり　歩く
貴婦人（きふじん）のように
どこにいても　めだつから
きどって歩く　キリン

キリンが　食べる
みつめて　食べる
アカシアのみどり
どこにいても　めだつから
きどって食べる　キリン

キリンが　走る
ななめに　走る
サバンナをけって
どこにいても　めだつから
きどって走る　キリン

　最後までお読みいただき、ありがとうございます。
　次回は、「老獣（ろうじゅう）の詩（うた）」（童謡集：モンキーパズル　～Ⅲ～）をご紹介いたします。（Ｓ）