No.570 小黒恵子氏の詩-37 （ふしぎな友達）
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
今回も、こどものうた（日本童謡協会編）に紹介された小黒恵子氏作の詩 をご紹介します。今回は、「こどものうた」第21集となる1997（平成9）年のご紹介です。全部で136編あります。
ふしぎな友達
小黒恵子
あんなに 嬉しかったことも
あんなに かなしかったことも
浜辺にかいた 絵のように
時間の風が けしていく
きみもぼくも 魚も鳥も
生まれた時から 誰でもみんな
時間といっしょに 旅してる
時間は友達ふしぎな友達
あんなに 小さかった欅が
いまでは 空とあくしゅしてる
目には見えない 魔法のよう
時間の川が 流れてく
きみもぼくも イルカも猫も
いつでもいっしょ 誰でもみんな
時間の列車に 乗っている
時間は友達 ふしぎな友達
小黒恵子氏は、編集委員になっています。下記は「あとがき」です。
軽やかな春風のハミングとともに、「こどものうた’97」をお届けいたします。
この年刊童謡集も歴史を重ねて21冊目となりました。更に詩人会員の力を結集して独立した詩集としてのますます充実した前進を期待いたしております。今回は、136名の参加を得、内容も個性豊かでこのアンソロジーから作曲家会員によって作曲された作品が、今秋第20回を迎える記念すべき童謡祭を彩る美しい花として開くことを心から願っております。なお作曲にあたっては、詩人と作曲家がご諒解承認の上、その組合せが決りまりましたら、必ず事務局にご一報下さい。
出版にあたり、伊藤幹翁事務局長、会田事務局次長のご助言に心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
年刊童話集 編集委員会
委員長 鶴岡千代子
小黒恵子、こやま峰子、佐藤雅子
清水たみ子、長島和太郎、武鹿悦子
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回も、「こどものうた」（日本童謡協会年刊童謡集）から、「詩」をご紹介します。（Ｓ）