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詩のご紹介 343 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1975年5月号(株式会社こども部屋社/通算202号 1975年5月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子
2)気になること その19……緒方安雄
   応急手当(異物が入ったとき)
3)お母さんの生き方 その9……深谷昌志
   こどもとテレビ
4)こどもとは その2……竹野 栄
   なきむしミ子ちゃん
5)特集……今西俊雄
    ・大人とは      ・子の心親知らず
    ・次・三男も     ・システム導入
    ・思い過ごし
6)特集…山下千賀子
    ・シェフ見習い    ・お台所の実験
    ・お母さんは科学者  ・変身する廃品
7)おたずねします・おこたえします
  0才児・上手な医者のかかり方
              主治医をもちましょう……巷野悟郎
  1才児・人を噛みます
             発育段階のくせでしょう……高野清純
  2才児・下の子が生まれます
        新しい仲間への愛情を・・・・・・……深谷和子
  3才児・指しゃぶり
         三才児の積極性を生かしましょう……横地 清
  5才児・要求を言えない子
            それはお子さんの個性です……横山雅臣
  7才児・自発的な学習のさせ方
            勉強の面白さを・・・・・・……平井信義
8)こどものコツ(1)(2)(3) 
9)北京料理は、宮廷料理           

                       小黒恵子 詩
バラ と ピアノ

五月は バラの匂い
バラの垣根に かこまれた
白い家から 聞こえるピアノ

あれは
バラいろの 少女がひく
バラいろの ワルツ

垣根のそとで のぞくのは
バラの匂いと ピアノに酔った
バラいろの 猫と
バラいろの瞳の 少年

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」6月号(1975年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)

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