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No.549 小黒恵子氏の詩-16 (ガラスの列車)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回は、小黒恵子氏作の詩 をご紹介します。
「詩うた」(詩と音楽の会年刊詩集)に掲載された「詩」のうち、まだこちらのnoteで紹介されていない「詩」をご紹介します。

 この「詩と音楽の会年刊詩集92」は、25周年46作品が掲載されています。
尚、「詩と音楽の会年刊詩集」に、小黒恵子作品があと7作品掲載されていますが、noteでは、他の詩集の中でご紹介しているので、ここでは除いています。

ガラスの列車
                  小黒恵子

人は
時間と言う 見えない
ガラスの列車に乗って 走っています

町を過ぎ 野を過ぎ
山を越え 海を渡って
幾つも 幾つもの
駅を通り過ぎ 走っています

時には薔薇に つつまれて
時には嵐に たたかれて
泣いて笑って それぞれの
人生の旅に向かって ―

人は
時間と言う 見えない
ガラスの列車に乗って 走っています
                      (曲・渡辺浦人)

1992年(平成4年)7月20日発行 詩うた92  詩と音楽の会年刊詩集 25周年記念号

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、童謡を歌おう~神奈川の童謡33選~から、「詩」をご紹介します。(S)

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