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詩のご紹介 348 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1975年10月号(株式会社こども部屋社/通算207号 1975年10月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子
2)こどもについて その2……浜尾 実
   幼な児のごとく
3)こどもと旅 その2……俵 萌子
   那須の4日間
4)お母さんの生き方 その14……深谷 昌志
   魚を知らないこども達
5)おたずねします・おこたえします
  マイナス一才児・騒音と育児
         理想の環境は得られずとも・・・・・・……長橋千代
  0才児・吐乳のくせ
                習慣性吐乳と思われます……巷野悟郎 
  1才児・臍ヘルニア
                  就学前に成形手術を……川崎憲一 
  3才児・虐められるこども
                      新しい心で……品川不二郎 
  4才児・買え買え病
              なかなかの戦術家ですね。……河野良和
  6才児・甘ったれの長男
             お兄さんらしさを引き出して……高野清純  
  7才児・口をあけて呼吸します
             いくつかの病気が考えられます……上村菊郎
6)特集…山下千賀子
    ・秋の夜長に……     ・おはなしの世界  
    ・家族旅行の秋       ・旅のコツ
7)特集…今西俊雄   
    ・喧嘩          ・ピグマリオン効果
    ・先ず、耳から      ・話してくれた絵本
    ・母子手帳
8)北京料理を、王府で                  
9)こどものコツ   

                       小黒恵子 詩
すすの箒

秋の野にそよぐ 銀いろの波は
魔女の 箒
すすきの 穂

この季節になると 月の夜
魔女は そろって旅に出ます

雲のように 柔らかい
すすきの箒に またがって
星に向かって 飛んでいくのです

ほら 流れ星が
合図を しています

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」11月号(1975年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)

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