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詩のご紹介 340 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1975年1月号(株式会社こども部屋社/通算198号 1975年1月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子
2)気になること その16……緒方安雄
   くすりの話
3)お母さんの生き方 その6……深谷昌志
   これからのこども(三)
4)こどもの運勢 その3……早川芳男
   こどもの心理
5)特集   
   バースディ(一)、バースディ(ニ)、
   バースディ(三)、バースディ(四)
6)おたずねします・おこたえします
  〇才児・冬の入浴は
                 肌の清潔を目的に……巷野悟郎
  一才児・夜中に目をさまします
              いましばらくの辛棒です……川崎憲一
  二才児・共働きの母親の育児は
          わたくしの体験から答えましょう……深谷和子
  三才児・咳で吐きます
                 過敏体質でしょう……上村菊朗
  四才児・人みしりします
         幼い心に負担を与えないよう注意を……河野良和
  五才児・ヒドラジッドの服用は
                  1年間の服用を……山本高治郎
  六才児・宵っぱりの朝寝坊
          雰囲気を作って早寝早起きを・・・ ……高野清純
  七才児・乱暴な言葉使い
                順調な発育の状態です……平井信義
7)こどものコツ(1)(2)(3)            

                       小黒恵子 詩
雪の日の笛

雪の日に
どこからか 聞こえてくる
ふしぎな 笛の音

それは
あの峰の 向こうにあるとゆう
まっしろい 雪のお城で
双子の子鹿に 聞かせてる
やさしい母鹿の 子守唄です

ホラ 吹雪がはこぶ 笛の音
ヒョー ヒョー ロロ ヒョー

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」3月号(1975年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(2月号は、みつかりませんでした。)(S)

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