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詩のご紹介168 花指輪(小黒恵子作) ~エメラルドの約束
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
今回の詩は、大人の詩集第2作目「エメラルドの約束」から、「花指輪」(リンゴに雨が降るように)です。
「詩集:エメラルドの約束」については、下記をご覧ください。
まずは「目から」。
花指輪
~リンゴに雨が降るように 「エメラルドの約束」より~
小黒恵子作
その時
そっと幸せを手渡すように
はめてくれた花指輪
それが愛のはじまりでした
それから
二人の虹いろのページは
いっぱいになりました
ある日突然
あなたは旅立って行った
あたしの心だけを連れて
遙かな異国の町トロントへ
涙を
そっとハンカチでぬぐってくれた
国際線ロビー
それが愛の終りでしょうか
あたしは行くつばめのように雲の中を
まっすぐ飛んで飛んで
あなたのいる町トロントへ
次は「耳」からお聴きください。
朗読:大森寿枝
最後まで、お読みお聴きいただき、ありがとうございます。
次回の詩は「花盗人」(「エメラルドの約束」~リンゴに雨が降るように~)です。(S)