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詩のご紹介 351 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1976年1月号(株式会社こども部屋社/通算210号 1976年1月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子
2)こどもについて その3……浜尾 実
   お正月
3)気になること その23……緒方安雄
   お医者さんにかかるまでに(三)
4)お母さんの生き方 その15……深谷昌志
   テレビの見せ方
5)おたずねします・おこたえします
   マイナス1才児・痛くないお産
       希望の無痛分娩法の産院で・・・・・・……長橋千代
   1才児・便通の多い子
          一般状態がよければ心配無用です……川崎憲一
   3才児・内弁慶を外弁慶に
             お友達と楽しく遊ぶ機会を……河野良和  
   4才児・後頭部打撲の後遺症は
                1週間は要注意です……上村菊朗
   5才児・嘘つきの指導法は
                   観点を変えて……横地 清 
    6才児・吃りを治すには
               生理的、心理的要因が……堤 賢
6)特集…山下千賀子
    ・算数好き         ・生活の中の算数
    ・繰り上がり繰り下がりの計算
    ・「10」という数
7)特集…今西俊雄
    ・のびのび         ・豊かな物語
    ・離乳食について(一)   ・離乳食について(二)
8)既刊主論文紹介
9)北京料理を、王府で       
10)アルミホイルの活用

                       小黒恵子 詩
雪の白

1月は 雪の白
あたらしい 虹に向かって
出(たび)発(だ)つ季節(とき)

空も白 町も白
かわす言葉も 白

白から始まる 12色の
虹の橋を いま渡って行きます
小さな希望(のぞみ)の 星を抱いて

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」2月号(1976年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)

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