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詩のご紹介 352 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1976年2月号(株式会社こども部屋社/通算211号 1976年2月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子
2)特集 入園・入学までにこれだけは…
   ~こころとからだの準備総点検~
  ・はじめにあたって ー入園・入学にあたってー
  ・幼稚園入園のために
  ・小学校入学のために
  ・おわりにあたって ー自身をもってー
3)特集…山下千賀子
    ・なぐりがき        ・フィンガーペイント
    ・落書きの後始末(一)   ・落書きの後始末(二)
4)特集…今西俊雄
    ・「勉強嫌い」       ・外遊(一)
    ・外遊(二) 
5)既刊主論文紹介   
6)北京料理を、王府で       
7)こどものコツ

                       小黒恵子 詩
二月は

北風が ツン ツン
裸の枝の先 かたい蕾
星のひかりも ツン ツン

削りたての
鉛筆の芯の ように
とがっている 二月

 この詩は、詩集「モンキーパズル」や「うたのパレット」に入っている「けずりたての 鉛筆のように」の詩の元になっていると思われます。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」3月号(1976年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)

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