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詩のご紹介 344 こども部屋(小黒恵子詩)

こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1975年6月号(株式会社こども部屋社/通算203号 1975年6月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子
2)特集・赤ちゃんを鍛えましょう
   -外気浴・日光浴から赤ちゃん体操まで-
  ・はじめにあたって
  ・まず、手はじめは、室内での空気浴から
  ・散歩のかたちで、外気浴をはじめましょう 
  ・外気浴に慣れたら、いよいよ日光浴です  
  ・赤ちゃん体操の目的は  
  ・赤ちゃん体操を始める前に  
  ・赤ちゃん体操のやり方  
  ・手首と足首のささえ方  
  ・両足の屈伸運動(満2か月過ぎから)  
  ・両腕の屈伸運動(満2か月過ぎから)  
  ・胸とお腹の運動(満4か月過ぎから)  
  ・腹ばい運動(満3か月過ぎから)  
  ・起きあがり運動(満4か月過ぎから)  
  ・お座り運動(満5か月過ぎから)  
  ・立っちの準備運動(満6か月過ぎから)  
  ・立っちの運動(満7か月過ぎから)  
  ・逆立ちの準備運動(満7か月過ぎから)  
  ・逆立ちの運動(満9か月過ぎから)  
  ・おわりに
3)特集…山下千賀子    
  ・「心」を      ・「根気」は    
  ・「熱中」を     ・「無気力」は
4)特集…今西俊雄    
  ・家庭内乱児     ・文鳥    
  ・人生にゆとりを
5)北京料理を、食べましょう6)こどものコツ(1)              

                       小黒恵子 詩
紫陽花と カタツムリ

紫陽花と カタツムリが
雨のなかで
キスをしています

うぶな紫陽花は
頬を 虹いろに染めて

お互いに
趣味が あうのでしょうか
— 雨が好き ―
 
 太陽の微笑 よりも
 太陽の涙 が好きなのです

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」7月号(1975年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)

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