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詩のご紹介 382 まつぼっくり(小黒恵子詩)

 今日は、まつぼっくり(まつぼっくりの会 発行)に掲載されていた詩をご紹介します。
 まずは、「まつぼっくりの会」についての記載をご紹介します。

「まつぼっくりの会」について
  こどもたちのためにいい本をつくろう ― すこしばく然としていますが、そんな目的をもって、まつぼっくりの会は、一昨年(註:1967年)発足しました。
  会の主旨は、次のとおりです。
     ・こどもたちに愛されるいいうた(童話を含む)をつくる。
     ・こどもたちに夢をいだかせるいいうたをつくる。
     ・こどもたちの心に残るいいうたをつくる。
     ・たくましいこどもを育てるいいうたをつくる。

  まつぼっくりの会は、毎月一回、定期的に作品研究会を行い、年に四回『まつぼっくり』を発行します。
(註:1969年以降、年に四回は発行されておらず、『まつぼっくり15』では、機関誌「まつぼっくり」を発行しています。
となっており、下記の 定期購読・・・も記載されていない)
  『まつぼっくり』の定期購読ご希望の方は、1年分600円をまとめて
    東京都杉並区浜田山●~●~●
      ●●方 まつぼっくりの会(〒166)
  までお送りください。送料は会で負担いたします。また、会則をご希望の方は、ご遠慮なくお申し越しください。
  なお、会では、児童詩、児童画など、読者の作品投稿をお待ちしています。(住所、氏名、年齢を明記するようおねがいいたします)。

まつぼっくりの26  巻末

「まつぼっくりの会」について
  まつぼっくりは昭和四十二年に第一号を発行してから三十年になりました。仲間たちも色いろな出発をしてくれてうれしいかぎりです。当初のモットーは次の四つでしたが今も変わりません。
・こどもたちに愛されるいいうた(童話をふくむ)をつくる。
      ・こどもたちに夢をいだかせるいいうたをつくる。
      ・こどもたちの心に残るいいうたをつくる。
      ・たくましいこどもを育てるいいうたをつくる。
◎同じ志をお持ちの方はどうぞ   会費一五〇〇円/月

季刊日本童謡秋季号(第3巻第11号)P24より 

「まつぼっくり」24 1992(平成4)年9月1日発行
 ・蝶……立石 巌
 ・おじいちゃんとステッキ……小黒恵子
 ・あんずの春……高橋吉子
 ・おいしいくるくるりん……浅田真知
 ・おじゃまねこ……やなぎまち てるこ
 ・エトピリカの海……赤岡江里子
 ・にりんそう……はやし あい
 ・かんがえる……立石 巌
 ・すて犬……大岳美帆
 ・お山のみかん……赤岡江里子
 ・夢物語……副手智恵子
 ・エッキドナ……すずき きよこ
 ・まむし(お話し)……由井逞水
 ・夕日が丘三番地(お話し)……下田幸子
 ・お母さんは、信じるか?(お話し)……天野康子
 ・こどものひろば
 ・二つの太陽(お話し)……立石 巌
 ・うめぼし……浅田真知
 ・少年……藤代たけし
 ・マサ君のメンコ……はやし あい
 ・居間で……高木あきこ
 ・おとなりが越して……わたなべとしこ
 ・やぶを開く……立石 巌

                       小黒恵子 詩
おじいちゃんとステッキ

おじいちゃんが作った 古いステッキ
どこへ行くにも なかよくいっしょ
ぼくの顔も名前も 忘れちゃったけれど
かしの木の ステッキだけは
忘れたことがない たからもの
ステッキ テッキテック テッキテック
おじいちゃん 町のなかを歩く

おじいちゃんの大事な 古いステッキ
家の中でも いつでもいっしょ
おばあちゃんの写真も 思い出せないけど
かしの木の ステッキだけは
毎日ねるときも はなさない
ステッキ テッキテック テッキテック
おじいちゃん 夢のなかを歩く

ステッキテック テッキテック
おじいちゃん 花の町を歩く

まつぼっくり 24(1992.9.1発行)

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回も、「まつぼっくり」(まつぼっくりの会 発行)から、小黒恵子作品をご紹介します。(S)

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