詩のご紹介189 怒りのバラ(小黒恵子作) ~エメラルドの約束
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
今回の詩は、大人の詩集第2作目「エメラルドの約束」から、「怒りのバラ」(サンドリエ)です。
「詩集:エメラルドの約束」については、下記をご覧ください。
まずは「目から」。
怒りのバラ
~サンドリエ 「エメラルドの約束」より~
小黒恵子作
あなたの恋は死んだのに
にくしみだけが生きている
嵐の海のような愛の怒り
もしもこんな苦しみを
わかってくれる人がいるなら
誰でもいいの
あたしといっしょに泣いて欲しいの
乾いた胸にただひとつ
真赤なバラが咲いている
今夜はお酒のんであれてみたい
過ぎた愛を見送るの
怒りのバラよ心あるなら
嘘でもいいの
涙のなかに虹を浮かべて
次は「耳」からお聴きください。
朗読:大森寿枝
最後まで、お読みお聴きいただき、ありがとうございます。
次回の詩は「すてねこ」(「エメラルドの約束」~サンドリエ~)です。(S)