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No.454 小黒恵子氏の紹介記事-20 (私とWWF)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回は、WWF Vol.26 No.228 に掲載された小黒恵子氏の記事を紹介いたします。

私とWWF ~ 緑の地球と生物への愛を童謡を通して伝えたい ~
                  小黒恵子さん(詩人・童謡作家)


★小黒恵子童謡記念館は、WWFの会員割引施設で、また入館料を全額WWFに寄付してくださっていますが、まずそのご紹介からお願いします。

 一九九一年七月に、自宅を改装して、オープンしました。土曜、日曜だけ開館しているのですが、お客さんのリクエストに応えて、専属のピアニストと声楽家が童謡や唱歌を歌ったり演奏したりします。
 展示品は、ヨーロッパやアメリカで一〇〇年以上前に使われていたオルゴールや手巻きの蓄音機、大正時代に発刊された児童文芸雑誌『赤い鳥』、七八回転のSPレコードなどです。開館記念日には毎年コンサートを開いています。

★好きな童謡の生演奏を聴けるなんてすてきなサービスですね。

 童謡のすばらしさを多くの人に伝えたくて。おちびさんからお年寄りまで、つまり古い歌から新しい歌まで、どんなお客さんのリクエストにも応えられるようにしているんですよ。だから、団体の申し込みや遠方からわざわざ来てくださる方もたくさんいますが、全体としてはいつも盛況というわけではありません。

★WWFとの出会いのきっかけは?

 上野動物園や不忍池に絵をかきに行っていて、その時に動物園でWWFのポスターを見たのが最初です。それから当時WWF会長で今は故人となられた古賀忠道さんにお会いするようになって、その熱心さに感激して、何か役に立ちたいと思い、コンサートなどを通しての寄付を始めたんですよ。

★それをもう十年以上も続けてくださっていますが、その原動力は何なんでしょう。

 『やあ こんにちは』という私の詩があります。「やあ こんにちは/世界中のお友達/みんなの地球で のびのびと/今日も楽しく暮らそうよ/しっぽがあっても なくっても/心のベルは ひびきあう/みんなが 友達/みんなが 仲よし/握手をしよう/・・・・」というのですが、これが私の自然に対する思いなんです。生き物たちはみんなお友達、そして人間は美しい地球に間借りさせてもらっているのですから、WWFを通じて、せめて大河の一滴になればと、そんな気持ちで支援しています。

WWF Vol.26 No.228  平成8年(1996年)4月1日発行

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回も、1996(平成8)年の雑誌に掲載された小黒恵子氏のエッセイや記事をご紹介します。(S)

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