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詩のご紹介167 待ちぼうけ(小黒恵子作) ~エメラルドの約束

こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回の詩は、大人の詩集第2作目「エメラルドの約束」から、「待ちぼうけ」(リンゴに雨が降るように)です。

「詩集:エメラルドの約束」については、下記をご覧ください。

まずは「目から」。

待ちぼうけ
~リンゴに雨が降るように 「エメラルドの約束」より~
小黒恵子作

待ちぼうけって不思議なもの
流れる人並のなかに
あなたの声が聞こえたり
似ている姿がちらつくの

嫌いになったのかしら
うぬぼれだったのかしら
やっぱり来ないのかしら
心の中を冷たい風が吹きぬけて
小指の先までしみとおる

 次は「耳」からお聴きください。

  朗読:大森寿枝
 
 最後まで、お読みお聴きいただき、ありがとうございます。
 次回の詩は「花指輪」(「エメラルドの約束」~リンゴに雨が降るように~)です。(S)

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