詩のご紹介187 カンナの花(小黒恵子作) ~エメラルドの約束
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
今回の詩は、大人の詩集第2作目「エメラルドの約束」から、「カンナの花」(サンドリエ)です。
「詩集:エメラルドの約束」については、下記をご覧ください。
まずは「目から」。
カンナの花
~サンドリエ 「エメラルドの約束」より~
小黒恵子作
八月の花はカンナ
カンナの花言葉は情熱のおわり
真赤なカンナは炎える血の色
愛を待つ花のくちびる
太陽をたべた色
炎えて炎えて炎えすぎて
愛して愛して愛しすぎて
炎えてしぼんで泪だけが残りました
永遠の恋とひとりだけで
決めこんでいた私
でも
あなたのためならお別れしましょう
真赤なカンナの花びらが
風にすすり泣いているけれど
灯りを下さい嘘でもいいの
愛していると言って欲しいの
次は「耳」からお聴きください。
朗読:大森寿枝
最後まで、お読みお聴きいただき、ありがとうございます。
次回の詩は「アネモネとあなた」(「エメラルドの約束」~サンドリエ~)です。(S)