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詩のご紹介 338 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1974年11月号(株式会社こども部屋社/通算197号 1974年11月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子
2)特集 赤ちゃんをあずける ~働くお母さんのために
   はじめにあたって
   産後休暇は、6週間です
   お祖母ちゃんがいるのは、最も恵まれています
   認可保育園に頼むのは、夢に近いのです
   認可保育所に申し込める◆
   認可保育所の保育料は
   最初に訪れるところは、福祉事務所です
   個人的に、近所の奥さんに頼む
   あずかってくれる人、来てくれる人の探し方
   無認可保育所は
   無認可保育所の探し方、選び方
   さて、入所の準備は
3)特集   
   片付け(一)、片付け(ニ)、
   こどのも絵(一)、こどもの絵(ニ)
4)おたずねします・おこたえします
  一才児・歯の発育のおそい子
                  心配ありません……落合精一
  二才児・頭をぶつけます
                  一種の遊びです……深谷和子
  三才児・ママと離れる不安
                まづ原因を確かめて……品川不二郎
5)こどものコツ(1)(2)(3)       

                       小黒恵子 詩
落 葉 の 海

落葉の海 ざざざ ざぶん
波の音が 聞こえます
落葉の海で およぎましょう
かなずちだって 沈みません

背およぎすれば
海のいろした 青い空に
渡り鳥がとんでます

落葉の海 ざざざ ざぶん
けやき もみじ かし
柿に栗に プラタナス
落葉の海は ―
いいにおい

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」12月号(1974年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)

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