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詩のご紹介 383 まつぼっくり(小黒恵子詩)

 今日は、まつぼっくり(まつぼっくりの会 発行)に掲載されていた詩をご紹介します。
 まずは、「まつぼっくりの会」についての記載をご紹介します。

「まつぼっくりの会」について
  こどもたちのためにいい本をつくろう ― すこしばく然としていますが、そんな目的をもって、まつぼっくりの会は、一昨年(註:1967年)発足しました。
  会の主旨は、次のとおりです。
     ・こどもたちに愛されるいいうた(童話を含む)をつくる。
     ・こどもたちに夢をいだかせるいいうたをつくる。
     ・こどもたちの心に残るいいうたをつくる。
     ・たくましいこどもを育てるいいうたをつくる。

  まつぼっくりの会は、毎月一回、定期的に作品研究会を行い、年に四回『まつぼっくり』を発行します。
(註:1969年以降、年に四回は発行されておらず、『まつぼっくり15』では、機関誌「まつぼっくり」を発行しています。
となっており、下記の 定期購読・・・も記載されていない)
  『まつぼっくり』の定期購読ご希望の方は、1年分600円をまとめて
    東京都杉並区浜田山●~●~●
      ●●方 まつぼっくりの会(〒166)
  までお送りください。送料は会で負担いたします。また、会則をご希望の方は、ご遠慮なくお申し越しください。
  なお、会では、児童詩、児童画など、読者の作品投稿をお待ちしています。(住所、氏名、年齢を明記するようおねがいいたします)。

まつぼっくりの26  巻末

「まつぼっくりの会」について
  まつぼっくりは昭和四十二年に第一号を発行してから三十年になりました。仲間たちも色いろな出発をしてくれてうれしいかぎりです。当初のモットーは次の四つでしたが今も変わりません。
・こどもたちに愛されるいいうた(童話をふくむ)をつくる。
      ・こどもたちに夢をいだかせるいいうたをつくる。
      ・こどもたちの心に残るいいうたをつくる。
      ・たくましいこどもを育てるいいうたをつくる。
◎同じ志をお持ちの方はどうぞ   会費一五〇〇円/月

季刊日本童謡秋季号(第3巻第11号)P24より 

「まつぼっくり」25 1994(平成6)年12月1日発行
 ・ねこの花が咲いた……立石 巌
 ・ひつじの父さん ハックション……赤岡江里子
 ・ぼくの”ニャア”……藤代たけし
 ・ウリンボ……浅田真知
 ・花ライオン……小黒恵子
 ・ねこのなまえ……わたなべ としこ
 ・すてきな鼻……やなぎまち てるこ
 ・こねこはチョンチョン……はやしあい
 ・めがねをかけた日……高木あきこ
 ・エプロンかけたら……赤岡江里子
 ・ワタシハ ツユシバ ピーコ デス(お話し)……あま・や
 ・桜子(お話し)……下田幸子
 ・対決(お話し)……由井逞水
 ・さやさやうたう琴と船(お話し)……赤岡江里子
 ・人魚の帽子(お話し)……立石 巌
 ・思いっきり夏……小黒恵子
 ・お茶をつむ……立石 巌
 ・雪がくる……はやし あい
 ・夏・けやきが丘……浅田真知
 ・マウント・クック……すずき きよこ
 ・あこがれ……副手智恵子
 ・ぼたん雪の記憶……下田幸子
 ・トビと雲とひとと……高橋 吉子

                       小黒恵子 詩
花ライオン

たんぽぽ たんぽぽ 花ライオン
きいろいおしゃれな 花びらは
ライオンさんの たてがみね
太陽のひかりを いっぱいあびて
まぶしいタンポポ 花ライオン

たんぽぽ たんぽぽ 花ライオン
野原のかわいいお星さま
ぽっぽっぽっと 光ってる
やさしいほほえみ いっぱいまいて
小さなタンポポ 花ライオン

わた毛に大きな 希望をのせて
ひとりで旅する 花ライオン

まつぼっくり 25(1994.12.1発行)

                      小黒恵子 詩
思いっきり夏

太陽のなかから 夏がとびだす
ハダシになって 渚をはしろう
コーヒーいろに 背中をこがして
太った魚も ノッポの魚も
思いっきり夏 思いっきり夏
 
わきあがる雲から 夢がひろがる
希望のあした 大きく描こう
しおれた夢に 水をたっぷり
昨日の悩みは ちぎって飛ばして
思いっきり夏 思いっきり夏
 
友達と語らう 夢の楽しさ
言葉のボール 互いにはずんで
こころの窓を みんな開いて
時には衝突 怒って笑って
思いっきり夏 思いっきり夏

まつぼっくり 25(1994.12.1発行)

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回も、「まつぼっくり」(まつぼっくりの会 発行)から、小黒恵子作品をご紹介します。(S)

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