見出し画像

詩のご紹介 349 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1975年11月号(株式会社こども部屋社/通算208号 1975年11月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子
2)特集  いのちを守るしつけ
   ☆こどもの事故を防ぎましょう☆
 ・はじめに ー事故の意味ー
 ・どんな事故が多いのでしょうか?
 ・こどもの事故は避けられないものでしょうか?
 ・交通事故が起こりやすいのはこんなとき
 ・「わが家から50m以内」が、危険区域
 ・こどもの能力を過信しないこと
 ・交通事故にあいやすいこどものタイプ
 ・長男、長女に事故が多発するわけ
 ・こどもの安全は、環境づくりとしつけの立体作業で
 ・こどもの年令に合った安全教育を
 ・これだけは身につけさせておきましょう
 ・おわりにあたって ーこころの教育をー
  応急処置(捻挫、脱臼、骨折の場合)
3)おたずねします・おこたえします
  2才児・パジャマ1枚の冬を
               そのお考えに大賛成です……長橋千代
  6才児・集団生活になじめない子
    まわりの神経質さによってつくられた性格です……高野清純 
4)特集…山下千賀子
    ・手づくりのおやつ   ・カラメルプディング
    ・三色ババロワ(一)  ・三色ババロワ(二)
5)特集…今西俊雄
    ・体温を伝えながら   ・約束でピシリ
    ・口止めの生活
6)北京料理を、王府で       
7)こどものコツ(1)(2)(3)           

                       小黒恵子 詩
秋の 床屋さん

風のハサミで
さらさらさら
銀杏 けやき かしの木も
もみじ さくら すずかけも
あら いつのまにか ぼうずです

さらさらさら
秋の床屋さんは
ぼうずが 好きなのです
    
※かし の所を 栗 に手書きで修正してあります

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」12月号(1975年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?