詩のご紹介26 バラとピアノ(小黒恵子作) ~ユトリロの絵のなかで
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
今回の詩は、「バラとピアノ」です。
「詩集:ユトリロの絵のなかで」については、下記をご覧ください。
まずは「目」から。
バラとピアノ
~ユトリロの絵のなかで 「かもめ」より~
小黒恵子作
ロンドンの郊外も
初夏は バラの匂い
バラの生垣に 囲まれた
白い窓から 聞こえるピアノ
あれは
バラいろの少女が ひく
バラいろの ワルツ
垣根のそとで のぞくのは
バラの匂いと ピアノに酔った
バラいろの 猫と
バラいろの 瞳をした
美しい 少年
次は「耳」からお聴きください。
朗読:大森 寿枝
最後までお読み、お聴きいただき、ありがとうございます。
次回の詩は「紫陽花とカタツムリ」~かもめ~です。(S)