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No.559 小黒恵子氏の詩-26 (チャウチャウ ワン)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回も、こどものうた(日本童謡協会編)に紹介された小黒恵子氏作の詩 をご紹介します。「こどものうた」第9集が記念館に無いため、今回は、「こどものうた」第10集となる1986(昭和61)年のご紹介です。幼児のための詩は44編、少年少女のための詩は30編、合唱のための詩は29編で、全部で103編あります。「チャウチャウ ワン」は、幼児のための詩に、収録されています。

チャウチャウ ワン
                    小黒恵子

チャウチャウ ワン チャウチャウ ワン
ぼくはチャウチャウ ガードマン
だけどおるす番は いやンなっチャウ ワン
ひとりぼっちは つまんないから
テーブルのあしを けずっチャウ
スリッパを ボロボロにしチャウ
ママにしかられチャウ そんしチャウ ワン

チャ(ウ)チャウ ワン チャウチャウ ワン
ぼくはチャウチャウ くいしんぼ
だけど嫌いなもの いやンなっチャウ ワン
ソッポむいても おなかすくから
ピーマンのシッポ しゃぶっチャウ
ニンジンを シブシブたべチャウ
ママにほめられチャウ いばっチャウ ワン

チャウチャウ ワン チャウチャウ ワン
ぼくはチャウチャウ つよいんだ
だけど隣のネコ いやンなっチャウ ワン
こわくないさって 庭にくるから
ふんばって吠えて うなっチャウ
植木ばちに 体あたりしチャウ
ママに笑われチャウ しょげチャウ ワン
      ワン ワン ウーワン

 ※第2節の(ウ)は、本には記載がないが、誤植と思われる。

1986年(昭和61年)3月25日発行 こどものうた‘86  日本童謡協会年刊童謡集

  小黒恵子氏は、編集委員になっています。下記は「あとがき」です。

  蝶の季節の明るい机上に、「こどものうた’86」をお届け申しあげます。
 日本童謡協会編集の年刊童謡集は、昭和52年から始まりましたので、この本は、10冊ということになります。
 ことしは、103名の詩人会員が、それぞれ新作・未発表の作品をもって参加しています。申すまでもなく、今秋催される童謡祭には、この集収載の作品などのなかから作曲家会員によって作曲された、新しいこどものうたが発表されることになっていますが、そればかりでなく、童謡に興味をお持ちの作曲家の方々のお力を得て、1曲でも多くのこどものための歌が生まれることを切に願っております。
 なお、この童謡集の作品に作曲なさいました方は、お手数ですが、当協会事務局までご一報下さいますようお願い申しあげます。
            昭和61年2月13日

                日本童謡協会年刊童話集
                        編集委員会
             薩摩忠、小黒恵子、高田敏子、長島和太郎

1986年(昭和61年)3月25日発行 こどものうた‘86  日本童謡協会年刊童謡集

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回も、「こどものうた」(日本童謡協会年刊童謡集)から、「詩」をご紹介します。(S)

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