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#2 MobilityとStabilityについて、さいきん思うこと。
可動性のトレーニングって安定性のトレーニングと表裏一体というか、やらせる側の視点がどこにあるのか、というだけな気がしてきた。
— OGURO_TAKASHI (@096takashi) January 24, 2022
Joint by joint theoryがトレーナー界隈に浸透して久しいですが、私もご多分に漏れずしっかり”Mobility”と"Stability"という要素を分けて考えるようになりました。
それぞれに対してさらに細分化を図り、漏れなくくまなく網羅できるようにフレームワークとして落とし込むようにしていました。それが「機能分化」という私の特異分野でもあるし、ひとつの施設で統一の見解を持つために必要な作業であると考えていたからです。
しかしながら、これらは表裏一体のものであり、Mobilityがあるところには必ずStabilityが存在しているのでは?という、今にして思えば当たり前のことに思い至りました。
であれば、私が今やっているエクササイズはもはやMobilityなのかStabilityなのか。
ひとつの動作に対してMobilityとStabilityが存在している、それ自体は事実だと思いますし、否定の余地はありません。しかしそれぞれの要素を単体として鍛えるということに意味はあるのか(むしろ鍛えることは可能なのか)ということが疑問として浮かぶようになったのです。
そのため最近のアプローチでは、
・構造的な制限因子(癒着・拘縮など)を取り除く
・機能的な制限因子(緊張)を取り除く
・安定化エクササイズ
の順番で進行していくことが多いです。
もちろん構造的な問題が抽出されない場合にはパスをして、機能的な制限因子に対してアプローチしていきます。
このような学びを進めていく中で処方するエクササイズが大きく変わるかといえばそういうこともなく、ただ私自身の着眼点や落とし所が変更されていっているという印象です。
なので、オグロアプローチ1.0が1.1にアップデートされたという形でしょうか。大きなパラダイムシフトが起きて2.0になるにはまだまだ修行が足りませんね。。
ただ、モビリティエクササイズを段階を追っておこなうということは今後しないかもしれません。厳密に言えばモビリティ「のみ」に注目してそれらのエクササイズはおこなわないという表現が正しいかもしれません。
こういったトレーナー側の解釈の精度がクライアント様へのアプトプットの質の向上につながると信じています。そのためマイナーアップデートを地道にひたすら続けていきたいと思います。