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がん検診とか感染症予防啓発とか

本日7/1〜、国民健康保険的なものにご加入の区民のみなさん含め、対象となる港区民のみなさんの健康診査・がん検診が始まりました。今年はこの紫の封筒で届けられてると思います。是非受けてね、がん検診とか。20歳からのお若い女子も、今のうちからかかりつけで婦人科あるといいですよ。

がん検診は質の向上に向けた更なる取り組みをお願いします

これまで議員になって8年ばかり、結構な割合で健康施策に関する質問をしてきた小倉りえこです。まぁそれもアレですよ、抗がん剤的なものの臨床開発の畑に初めて足を踏み入れたのがあれは2000年だったと思う。昔のことを思い出すのはいいとして、そこから議員になるまで15年、領域は異なれど半分くらいは抗がん剤開発の畑におりました。

お医者さんでもないし、薬剤師でもないし、国家資格的なものいっこもなし。唯一もってるオフィシャル免許は車くらい(しかもペーパードライバー)、そんな自分でもこれまでの経験を多少は還元できればなあという思いで、今も港区の良いところ広げたいと知見を広げたいと努力はしているつもりです。

がん検診、これまで確かに「受けようね」と啓発をすることに一辺倒だったような気もします。受けるところから、とにかくハードルを下げるところから始めないと、世の中の病院嫌い(とか、自分は若いからまだ関係ねー派)は受診すらしない世の中です。とにかく予約取るのもめんどい類というの、あるじゃないですか。

まぁ、それはいい。


港区の課題は、「受診率」じゃなくて「精密検査未受診」

港区におけるがん検診の特徴は受診率が他区と比較して高いものの、精密検査の受診率が低いことがこれまでわかってます。未受診の区民に対して個別勧奨を行っているわけですけども、未受診を把握できたケースのみ対応が可能となって、その把握が非常に難しいわけですね。

精密検査未受診への勧奨や検査結果の把握ができるよう改善し、効果が見える形になるよう定期的に評価しなければならないんですが、検診実施医療機関の意識にも実は温度差がありまして。

Q: 検査精度をもっと向上させて、更に質を上げる方向にシフトすることも考えていく必要があるのではないか。

理由は色々ありますが、「一回検査でズバッとわかる方が効率良い」に回帰

A: 武井雅昭 区長
がん検診のあり方検討会において、 検診の質の向上には医療機関の理解を深めることが重要との意見を踏まえ、受託医療機関を対象として、科学的根拠に基づく、質の高いがん検診を実施するための精度管理講演会を初めて実施する。さらに、今年度から、港区医師会の協力のもと、受託医療機関を対象に「事業評価のためのチェックリスト」に基づき、医療機関ごとの検査体制や精密検査受診勧奨の実施状況等の評価を行う。

あり方検討会を8回もやった港区すごい

それはいわゆる「過剰診断」

答弁後にさっそく開催された講演会

医師会の先生方をはじめ、検査機関の方々が基本対象だった講演会ですが、お勉強させていただきました。ありがとうございます。内容は「質の高いがん検診」でありますが、「過剰診断」というところもとても関係ありましてね。その過剰診断というのに興味があるといいますか、これまで議会でも取り上げてきたことがありまして、改めて情報のアップデートに。

検査とかですね、基本「利益」と「不利益」が混在しててですね。臨床的に不必要なものは省いてよいのではないかと言ってしまうとヒドく聞こえるんですが、そういうこともあるわけです。

手持ちで動画にして記録に残してるのが↑の2本しかないんですが、「早期発見・早期治療」すべきものとそうじゃないものが混在してて、大規模に研究もやってサイエンス的なデータもある、5種のがん検診(肺がん、大腸がん、胃がん、乳がん、子宮頸がん)以外はいかがなものかという。その分の予算を別に回して区民の健康づくりを手厚くしていく方が良いのでは、という質問をずっと。

色んな先生方とも色んなところでお話しさせていただきますけれども、医療従事者側としては「不要な検査とかはね…」となり、でも経営視点としたら「とにかくたくさん検査受けて欲しいよね…」となり、でもそういう複雑な状況でも「無駄は無駄だから自治体施策としてはやめるべきだよ」ということを正直に仰ってくれる方も。

サイエンス的には当然エンドポイント決めるわけですが、当然「死亡率」でありますけれども、何百分のイチ、何千分のイチ、と心無い数字で表してしまうイメージはありますよね。我々サイエンティスト、統計至上主義。でも検診で発覚した個人としたら「それはプライスレスな奇跡のオンリーワン」でありますから、バランスが難しいというのもよくわかってる。でもこれからも全体最適という点でモノ考えていきたい。


感染症予防啓発、届けたい層に届いてない

過去の動画ばっかりで申し訳ないけど、貼り付ける理由は「色のない寂しいブログにちょっと彩りを」です。むしろそれ一択。「こういう質問しているんですぅアピール」はゼロです。ただの彩りです。

行政が対応可能な範囲で施策を進めているが、感染症全般の予防啓発に関する情報周知はまだ不足していることは変わらず。性感染症の啓発は図書館と連携してコーナーを設けたりしていますけれど、今増えている梅毒やHIVの情報を届けなければならない層は、ぶっちゃけそこにはいないわけですよ(いるかもしれないど)。

Q: 例えばHPVワクチンや帯状疱疹ワクチンなど、特定の年齢層に向けての情報提供は改善すべき。 学校や地域向けにキャンペーンや講習機会を作るなど、意識向上を促していく上で更なる取り組みをしていただきたい。届けるべき層に的確に情報を届けられるような啓発をすることが今必要。改善をお願いしたい。

真っ当な改善のお願いです

A: 武井雅昭 区長
若い世代で患者が増えている梅毒については、区内大学の学園祭に区が性感染症に関するブースを毎年出展し、予防や検査の重要性の周知を強化している。感染症発生動向を踏まえた啓発事業の拡充を検討しながら、対象者が日常的に利用している媒体を通じて情報発信するなど、予防啓発を工夫する。

正解はないけれども、やることは重要


札の辻スクエア、3階でコロナワクチン接種会場ありまっせ

麻疹(はしか)とか風疹とか、MRワクチンをこどもちゃんの接種率もあげたいし、もう5類になってみなさんすっかりアレかもしれないけど、コロナワクチンだって別に全力で接種していただいたっていいわけですよ。本日用事があって札の辻スクエア行きましたけど、結構いらっしゃっててよし。


スタートアップ連携

そんな札の辻スクエア、スクウェアか?まぁどっちでもよい(よくない)。港区立産業振興センターというのをおったてるためにおったてた建物です。

Q: 国や東京都、企業や大学など、様々な機関が同様にスタートアップ支援に力を入れている中で、優良な企業が多く存在するこの港区においては連携することが重要。地域経済の活性化やビジネスの手法による地域課題の解決に向けて、港区として今後さらにスタートアップ支援を充実させていく必要がある。効果的に取り組みを進めていくために、どのようなスタンスでスタートアップ支援を展開していく のか。

連携連携、連携大事

A: 武井雅昭 区長
今後、産業振興センターを拠点に連携の輪を順次拡大し、幅広い効果的なスタートアップ支援策を展開していく。

まぁ、これからの話なので。がんばって。


図書館が入り、産業振興的なところの部門も入り、イベントホールもあるセンターなわけです。色んなことを色んなことのために、もちろんスタートアップも含めて是非頑張ってください。

10士業の年イチ相談会。本日もたくさんのご予約があったと。


なお、役所がおったてる建物に生活利便施設的なとこも併設するのはとてもよいことですが、港区が全力で推してる「港区スマイル商品券」は採用してくれることを誘致の基準にすべきではないかと、商店街推しのおばちゃんは憂いております。

次回が代表質問ご報告の最終回。



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