コミュ障を卒業するための教科書。失敗しがちなポイントと本当に怖い陰気な人間の末路◆明るさとはなにか【ぷろおご伊予柑の大預言】


対談:「ぷろおご伊予柑の大預言」をアーカイブしています。
2023年10月に収録した動画を加筆編集しました。




ぷろおご たべお 伊予柑



「おこめたべお」はほんとうに明るいのか?

伊予柑:はい、木曜の読書会特別回ということで、今日は秘密の場所で公開収録を行っております。このカメラの奥に視聴者がいます。ここはなんですか?

ぷろおご:秘密の場所です

伊予柑:秘密のバーにきています。そして、後ろに亡霊のように映っている彼は・・・



たべお:おこめたべおと申します

ぷろおご:いいですね

伊予柑:はい、これが公開される3週間ぐらい前に明るさについての記事が公開されました。それがとてもいい記事だとぷろおごが騒いでいましたけど、あれは明るさを保つと友達ができるよ。

明るさ」はペース・体力の配分だよね。つねに明るくいられるわけじゃないから、上手く場数をこなして明るさの配分が上手くなっていくと、明るさを上手いこと使い分けられるよね、っていう記事でした


ぷろおご:そこでたべおがフォーカスされてね。今日は本物登場です


たべお:びっくりしましたよ。いちばん上に僕がいるんですよ。ありがたい話だなあ

ぷろおご:存在が明るい

伊予柑:明るいんですか?ただのデブに見える

たべお:伊予柑さん、収録中じゃなかったら手がでてる




伊予柑:だって明るいか明るくないか、よくわからない。笑ってるか笑ってないかぐらいはわかるけど

ぷろおご:なんだろうね、しゃべってるとだんだんわかってくるんですよ。たべおはひとまず明るいな、って。空間が照らされる。居るのと居ないので変わるんですよ


伊予柑:なんかスピリチュアルみたいなことを言ってますね

ぷろおご:そうです。風水的にここに置物を置くと、なんかいい


たべお「僕って招き猫だったの?」


ぷろおご:なんかほら、明るくないデカい人がいたら、場がすごい沈むじゃないですか

伊予柑:こわいですね。ちょっと明るくない顔をしていただいていいですか?

ぷろおご:急にこの場がさ、ぜったい凍る

伊予柑:かなり嫌ですね。振り返っちゃう


伊予柑:ちょっといやですね。これね


存在感のある人になりたければ、太ればいい


ぷろおご:質量があると、明るさがより場に影響が出るんですよ

伊予柑:なるほど


ぷろおご:デカくて暗い人がいるとめっちゃ場が暗くなっちゃう。けど、ちょっと明るいと、その体の大きいぶん、より影響を受ける人が多くなる。だから表面積とかは関係あるかなっておもってて


伊予柑:なるほど、ちょっとそれと似た話がありまして。話振ってもいいですか?声を出しても大丈夫ですか?

ここにいらっしゃる人のなかに車椅子の方でいらっしゃって、話を聞いた瞬間に、その人生は明るくないと多分上手くいかない人生だと思ったんですね。先ほど失礼にも直接そのへんを聞いてみたら、ありがとうが言えないとダメですねというふうにいただいて、ちょっとその話をしてもらってもいいですか?



サカナさん:ありがとうが言えないと、まわりの人が手伝ってくれなくなっちゃうので。それだけが言えれば逆にOKって感じはかなりあります。それ以外は言えなくても、なんとかなりますね


伊予柑:困るシーンってけっこう多いんですか?

サカナさん:そうですね、駅だとエレベーターの場所とかがまったくわからないときがあるので、初見だと人に聞いたりが必須になります

ぷろおご:なるほどね

伊予柑:明るさですね。明るさがなくて、ムスッとしてると生きていくのがたいへんなタイプのハードモードな人生を歩まれているような感じがしますね



人と打ち解けるために有効な第一声とは?


ぷろおご:インド僧も言ってましたよ。いろいろな声のかけ方のシリーズのなかで、ありがとうがいちばん簡単に声を上げられる。こんにちはって起点じゃないですか。こんにちはって言うほうがいて、返すかどうか。もちろん返すのはまたべつなんですけど。

ありがとうは、自分から言うじゃないですか。ありがとうって言うときには、すでになんかされてますよね。言葉以外のコミュニケーションがあって、それに対しての返しというか、急には言えないわけですよ。たとえばちょっと手伝ってもらったら、ありがとうって言う。声をかける始まりとしていちばんスムーズ。どうですか?言ってますか?


たべお:もうめちゃくちゃ言ってますよ。お金貸してくれてありがとう



ぷろおご:こいつに8万貸してる。でも返す素振りはない



ぷろおご:ありがとうに8万円の価値があるわけじゃないから。明るいからOKとは言ってない。明るいから許されてるけど、返さないでいいとは言ってない

たべお:むずかしい話だなあ


たべお「心ではお金返してます」


伊予柑:あの記事読んだり、いまここにいる人、これを読んでる人のなかには、「明るくなれと言われてもなぁ…」みたいな人、けっこういると思うんですよ


明るくなれと言われても…


「明るい人の特徴」とは?


伊予柑:けっこううなずいてる人もいますね。明るいってなんだ?って改めて言われると、むずかしい。

おいお前、明るくなれよってなんか明るさハラスメントされたら、ちょっと困りません?どうしたら明るくなるんですか


ぷろおご:たべおはどうして明るくなったんですか?



たべお:どうして明るくなったか…
僕の場合はこの見た目だから。ずっと太ってるんですよ。で、人と違うなりをしてるとやっぱいじめられるとかがあるから


ぷろおご:1、注目が集まってくる

たべお:僕は抗ったり、殴るとかできなかったから、もう明るくなるしかなかったんですよ。いじられ続けるのは嫌だけど、僕は運動もできないし、容姿もそこまでよくないし勉強もできないから、そのカーストの戦いには参加できない。だけど、「おもろい」ならここをぶっちぎれるな・・みたいなのがありましたね


ぷろおご:なるほど、逆転できる

たべお:そう思って、まあムスッとするんじゃなくて笑いに変えてきゃいっかって。逆境に立たされたうえで最後の、窮鼠猫噛むじゃないですけど、デブ頑張って、笑わせたるで〜みたいな


たべお「ぶっちぎるで〜」


ぷろおご:なるほどなあ

たべお:そういうものがたぶん根底にあるのかなっていう



伊予柑:じゃあ困ってる人は明るくした方がいいってことなのかな

ぷろおご:せざるをえなくなっちゃうんじゃないですか。車椅子で生活をしている。助けてもらわなきゃいけない。ってなると、残された道が明るくなる以外ない



ぷろおご:大事なのは明るく振る舞う、なんですよね。ありがとうって明るく振る舞うことじゃないですか

伊予柑:助けてもらいやすそうな状態に持っていくみたいな

ぷろおご:そう。それはぜったい明るさに必要



なぜヤンキーには陽キャが多いのか



ぷろおご:たぶん、前のあの対談は場数をどうやって増やそうかって話をしたとおもうんだけど、たとえば車椅子で生活してると、駅に行くだけで明るくならないといけないよね。おれたちは明るくならなくていいじゃないですか。Suicaピッてやるだけだし



伊予柑:はい。無言でスマホで許されます

ぷろおご:そう。駅員さんに切符渡してカチャッってやってもらうとか、昔はいろいろなコミュニケーションがあったとおもうんだけど、今は電車に乗るときはもう全部ピッってやるだけだし、電車乗ってるあいだもスマホをいじってればいい。コンビニはほぼ無言で物を買えるよね。そうすると、明るくなる場数がどんどんなくなっていくわけですよね。便利になると明るくなくてよくなるんですよ


伊予柑:なるほど、わかりました。僕は海外旅行にそこそこ行くんですけど、まずパスポートセンターでは明るいです

ぷろおご:そう

伊予柑:Hi,TAXIみたいなことを言いながらやらないと。入国審査にひっかかりたくないから


ぷろおご:初めて日本から出たやつって、なんかこう暗いかんじでやるじゃん。だからひっかかるんだよね。めっちゃ陽気だったら、クスリやってそうって思われなければ通れるのに、なんかコンビニみたいにムスッとしるじゃん。それは怪しまれるんだよ


伊予柑:わかる。怖いところほどまず明るめにいかないとヤバいことが起きるから

ぷろおご:そう。たべおの明るさは恐怖から生まれてるわけだよね

たべお: 完全にそうですね。ヤンキーと話すときはとりあえず笑顔



ぷろおご:そうそう。もう暗い感じだったら狙われるじゃん。ヤバいってなるじゃん。そしたらとりあえず笑っとこうとか、ありがとうって言うタイミングがあったら言いまくるとか、差し込んでいくわけじゃん。そういうふるまいは必要だよね。たしかそういう話だった気がしますね

どうしても明るくなりたいなら、笑うしかない状況に身を置けばいい


伊予柑:おこめさんはいじめられたら明るくなろうって話してたけど、そこからユーモアで突き抜けて、いじめられなくなってからも明るさを保ち続けたわけじゃないですか

たべお:まあそうですね

伊予柑:そこらへんはどうして?

たべお:それはたぶん、今度は「お金がない」にくるんですよ


伊予柑:ああ、金がなかったら明るくしよう


「やべえな、電気水道止まったわ。でも、はたらきたくないな・・・」

伊予柑:はいはいはい

たべお:僕はもともとネタツイッタラーなので、これをおもしろで変えて、なんかいいね伸びたら、ワンチャンあるんじゃね?みたいなところがあるんですよ

伊予柑:はいはい、まだXが収益化されてない頃ね

たべお:そうです。そのときにこの人に出会ったんですけど

ぷろおご:出会ったっていうか、エゴサしたら「プロ奢ラレヤーさん8万円貸してください」ってでてきた。なんだこいつ、とおもって、


伊予柑:で、貸した!

ぷろおご:そうです

伊予柑:明るかったから


たべお「ここで成功体験がうまれた」


伊予柑:なるほど。明るい8万円もらえるんだ!って

たべお:やったー!!!明るくいようみたいな

伊予柑:そして、おこめたべおとしていろんな人に奢られるようになった、と

たべお:そんな感じですね

暗い人が気づかないうちに失っているものとは?


ぷろおご:明るさの対談で、おこめたべおの前に扱ってたのが、プロアスリートの話だよね。おれらの共通の知り合いに日本代表のキャプテンがいて、一緒に焚き火したりしたんだけど、そのときになんかパスの話になったんですよね。

試合中のけっこうシビアなシーンで、キラーパスというかリスクのあるパスをだすときには、そいつの顔を見て、こいつちょっと普段ネクラでねちっこいからパスだしづらいなってなるという・・・

日本代表レベルだから技術はみんな認められてるわけじゃないですか。それなのに最終的には明るいかどうかで、パスがもらえるかどうか変わってくるっていう話がめちゃくちゃおもしろくて、それではじまったんだよね。そこから、もうちょっと一般的というか日本代表じゃないけど日常的に明るさで売ってるおこめたべおがいて、って話になったんだよね


伊予柑:その話をしながら僕も思い出したんですけど、仕事とかでめちゃくちゃシビアなプロジェクトとかあった時ってやっぱり暗いやつは入れにくいんですよ。シビアであればあるほど


ぷろおご:能力が高くても?

伊予柑:能力が高くても。チームワークでガッていかないといけないシーンがあるので、コミュニケーションとりやすい、失敗してもOKな人じゃないときびしい

ぷろおご:どれくらい能力が高かったら暗くても入れとこうってなるんですか?

伊予柑:正直、緊急事態は一切入れたくない

ぷろおご:一切?!ノーチャンス?

伊予柑:ノーチャンス

ぷろおご:しかも、あれですよね。ドワンゴですよね。ドワンゴって陰キャの星じゃないんですか?

伊予柑:プログラマーとか長いスパンの仕事はいいんですけどね。緊急対応であと3日でなんとかしないといけない、炎上対応とか、意思決定がめっちゃ求められる場面だとコミュニケーションをミスってる暇なんかないのよ



人と会うことは、あなたを明るくさせることができるか?


ぷろおご:陽気な人って、正解の幅が広いですよね。だっておこめたべおにテキトーなことを振ってもそれなりにおもしろいことを言ったみたいにしてもらえるんですよ


伊予柑:そいつの感情を気にしてる余裕なんてないんですよ


ぷろおご:だからある程度雑でいいやってなると、こっちもいいパスがだせる。それが全体でうまれるわけだ。おこめたべおがいることによって、テキトーなボケをしても拾ってもらえるってなるって


伊予柑:そのパスがこぼれてもいいけど、お前の心なんかどうでもいいんだよっていう状況があるわけですよ、どうしても


ぷろおご:たしかに。だから見えない効果があるんですよね



伊予柑:それこそ「駅で助けてもらうためには」っていうのも、余裕がある態度の人じゃないと助ける人も実は助けにくいみたいなところがあるし

ぷろおご:目立っちゃうともう明るくなるしかないんだとおもいますよ。だから明るさから逃れようとすると、目立たない、完全に見えなくなるしか方法がなくて、日本人はみんな、けっこうそっちを選ぶんですよね。できるだけ見えない鍵垢にして・・・


伊予柑:不機嫌でもオッケーだからね



ぷろおご:たしかにオーケーなんだけど、それはいまオーケーなだけで、長期的に見たときにもう関係性がなくなちゃってるわけじゃないですか。で、ほかの人たちはつながってたりして、自分だけが孤立している

そうなると、あらゆるそもそもの機会がまわってこなくなっちゃう。そういう不都合がある。明るくないことが悪いわけじゃないんだけど、「ひとりで大丈夫です」みたいなことをみんな言うんですよね。

たとえば、絵を描くのが好きだからひとりでも大丈夫ですってみんな言うんですけど、10年経つと大変なことになるんですよね


孤独なおじさん・おばさんにならないためには?


伊予柑:さらにぷろおごさんには分からないことを僕は教えて差し上げるんですが、40代過ぎるとよりシビアな状態になります

ぷろおご:なにがシビアなんですか?

伊予柑:明るくないおっさんはまじでパスがこない。シビアなんですよ

ぷろおご:そっか。明るくない若いヤツがいますもんね。まだ可能性のある若いのがフレッシュで・・



伊予柑:不機嫌そうなおっさんになんか誰もパスをくれんようになるわけですよ。当然、想像するまでもないくらいのレベルで、

ぷろおご:どうしたらいいんですか?

伊予柑:もう明るくするしかないですよ。ムスッとしたデブが許されないのと一緒です

ぷろおご:加齢には抗えないですからね。全員ですよ、全員。太らないかもしれないけど、加齢には抗えないから

伊予柑:職場で不機嫌なおばさんに仕事を渡したくないじゃないですか

ぷろおご:たしかにね、むずかしいですね

伊予柑:全員くる未来なので、今から明るさの練習をしておくのはいかがかな



おこめたべおの明るさとは?


ぷろおご:たべおってすごくて、ちゃんと工夫されてるんですよ。ほら、明るさって才能でしょっておもうじゃないですか。いわゆるネタツイッタラーだからだよね、とか。輝かしいことをするには才能が要るし、再現するのはむずかしいじゃないですか。でも、たべおってみんなできることをやってるんですよ。たべお、スマホある?


たべお:ありみゃす


ぷろおご:たべおのスマホの裏とかがおもしろくて。遊戯王の変なカードと、あれなんか変わってる?増えた?

たべお:一個の僕の友達のバンド

ぷろおご:バンドとちいかわがちゃんと貼ってあるんですよ。こいつあざといから。これをねバーとかでこうやって見えるように置くんですよ



ぷろおご:おれは見てるんだから。こうやって置くことでなにが起こるかというと、この4つの記号、パッと見じゃなにかわからないじゃないですか。これ誰かわかる人います?遊戯王の異星の最終戦士、みんな知らないじゃん。でも知ってる人ってめっちゃ「えっ?」って言うんですよ



ぷろおご:絶妙なんですよ。ブラックマジシャンガールじゃないんです。異星の最終戦士なんですよ

伊予柑:知ってる人は知ってるカードだ


画像はアマゾンから拝借


ぷろおご:これがやっぱね、すごい頭いいなっておもって。なんていうのかな、こういう共通項って、ただ「ああ、知ってるんですね」で終わっちゃうし、「遊戯王好きなんですね、」だと男は弱い。だからめちゃくちゃコアなやつをわざと入れてる


伊予柑:はいはいはいはい



ぷろおご:これバンドはなんてバンドですか?

たべお:なきごとっていう、まあ僕の友達のやつなんですけど、

ぷろおご:あ、ほら。知ってるやつおる。しゃべりかけてたでしょう。もう一発でたべおに話しかけてる。「え、このバンド好きなんですか?」って。これなんですよ。

これ知ってて、スマホの裏に入れるだけでできるじゃないですか。ほんでたべおは、「好きなんですよ〜」ってデカい割にゆっくりした声でしゃべるから、安全な人だ、もっと話したいってなる。しかも、「これ友達のやつなんですよ」って言ったら「え、すごい!」ってなるでしょう。騙せるんです。ちいかわはなんでこれ、こんなわかりやすいちいかわなんですか?


たべお:このへんは女の子すぐ食いつきますから

ぷろおご:女の子、これだけでいいんですか?

たべお:女の子はこれだけでいい

ぷろおご:男はこんなにニッチなのに?ちいかわは誰でも知ってるじゃないですか

たべお:単純に僕は男としゃべりたいから

ぷろおご:なるほどね

たべお:そこまで考えてないですけど、とりあえず入れておけば、ちいかわは小さくても知ってる人が多いから

ぷろおご:最低限ね。上から下まで揃えてるんだ。すごい。そうだね、話しかけたい人は見つけるもんね。ちいかわ僕も好きです、とか


地味で無口な明るい人って、いる?


伊予柑:オタクの発想って逆で、目立ちたくないんですよ。話しかけてほしくないからユニクロで極力無難な服を選ぶってのがオタクなんですけど、真逆じゃないですか。え、話しかけられるの怖いみたいな


ぷろおご:それは能力の問題だからね。さばけるという自信があるのかもしれない。話しかけられたらいけるっておもうんじゃない


たべお:そうですね。話しかけられて、テキトーに自分の自虐ネタをやる。そうするとみんな笑うので、なんで笑うんですか?とかいうとまた笑いが起こって、みたいな。パターン化ですよね


ぷろおご:五条悟なんですよ。この領域に入ったら負け。もうひとり負けてましたよ。バンドのシールでね。相手の領域に入っちゃうんですから


伊予柑:なるほど



ぷろおご:そしたらたべおのターンですよ。たべおにはたべおの強みがあって、たぶん全部得意とかじゃないです。おれが最初8万円を貸すために会ったときでも、バテてるんですよ。

ネタツイッターって、1000リツイートを稼ぐための笑いじゃないですか。この場で1000リツイート稼いでもしょうがない。なんか1回おもしろいこと言うより、1時間ずっといい人だなぁって思われ続けたりしたほうがいいんですよ。だけど配分ができないから、ずっと1000RT狙っちゃうんですよ。

最初の30分はめちゃくちゃおもしろいんだけど、聞いてる側も、ハァハァってリアクションとるやつが3人ぐらいしかいないとちょっとキツい。1人ぐらいがもういいやみたいになると、そうすると、残り2人に負担がいって、1人はトイレとかに逃げて、もうワンオペ。リアクションとられなかったら、すべってるみたいになっちゃうじゃないですか。でもおもしろいんですよ。

おもしろいから苦笑いというか愛想笑いとかじゃない。だけど体がもう笑い要らないってなったら、それ以上は疲れちゃうんです。たべおもたべおでウケなくなってきたからもっとボケなきゃって、どんどんエスカレートして・・・それが今では待ちの姿勢を手に入れた。要は話しかけてもらえるようにやってるわけです


伊予柑:罠猟みたいなかんじですね


ぷろおご:そうすると、一対一のコミュニケーションになるから、LINEなんですよ。1000RTじゃない。LINEしてたらみんな1000RT狙わないじゃないですか


伊予柑:既読がつくだけでok

ぷろおご:次の話題をだしやすい程度のことを言うとか、その人のパーソナリティにあわせてしゃべるとか、

伊予柑:それが難しいんだよ

ぷろおご:だから自分の得意領域を見つける

伊予柑:得意な領域ならいけます

ぷろおご:得意な領域に引き込むっていうのをちゃんとやってる


伊予柑:オタクだと得意領域を見つけた瞬間に、え、ご存知なんですか?って言ってから10分くらいしゃべっちゃうんですけど、

ぷろおご:あれはちゃんと再現性を持って作られてるんですよ

伊予柑:「受け」をしなきゃいけないですね



ぷろおご:そう。基本的に受けのほうが楽ですね自分が心理的に安全な方法を見つけて、そこに罠猟を仕掛けて、勝手にかかるのを待つ。撃つより、罠にかかってくれたほうがラクじゃないですか。それをたべおがやっていてえらいな、って


伊予柑:再現性はあるが全員がマネできるかはわからん

ぷろおご:これはたべおのやり方だから

たべお「どうもどうも」


伊予柑:もうちょい初心者向けの明るさはないんですか?

コミュニケーションの場数をふむために最適なきっかけとは?


ぷろおご:「ありがとう」ですね。ありがとうはほんとうにインド僧も言っていたので。インド僧もたまにこんにちは、とかって言うんだけど、めっちゃうざがられるときもあるらしいですよ


伊予柑:インド僧はなにをしてるんですか?


ぷろおご:ずっと歩いてる。散歩みたいな修行?あるじゃないですか。歩いてるときに、すれちがう人にはあいさつをするようにしてるらしいんですけど、嫌がられることもあるみたいで。

明らかにしゃべりかけるなオーラでスマホ見て、ずっと下を向いて歩いてる人とか、そういう人は挨拶されても迷惑そうにする。そういうのを考えると、相手の話しかけてこないでオーラがわからない人だと、やっぱり「ありがとう」に絞るとかはいいかもしれない。全部やろうとするとエネルギーが散っちゃうじゃないですか。

だから、ありがとうタイミングを絶対に逃さないとか、そっちのほうがコミュニケーションとしてはラクですよね。コミュニケーションが音ゲーだとして、完璧を狙うとうまくいかないんですよ。いろんな種類のドンドンカッカッ、すべてを狙い撃ちしようと機会を窺っていると、全部逃しちゃうじゃないですか。だからドンだけに絞る。ドンだけは絶対に外さない


伊予柑:でっかい丸が流れにきたときに両手で力強くありがとう!って



ぷろおご:そう。あそこだけは絶対に逃さないとか、そこからはじめたほうがいいよね。そうすると、こいつ平気なんだとかこいつ気を許してしゃべっていいんだって思ってもらえて、それでやっと次のステップのコミュニケーションまで練習できるじゃないですか。最初の0から1のコミュニケーションはありがとうが強い。

そのあとの1から数字を増やしていくコミュニケーションはそもそも場数が重ねづらいじゃないですか。仲良しがいないといけない。まずはありがとうで場数をつくっていく。そうして、ありがとうが発生したコミュニケーションを拾ってやり方を見つけていくとかかな。それこそ趣味の話とかも急にしたらこわい


コミュ障がコミュニケーションで失敗しがちなポイントはどこ?


伊予柑:今の話を統合すると得意技をもとう!ですね。とりあえず「ありがとう」をまず第一の得意技にする。で、たべおさんみたいに高度になると、いろいろな伏線があって、流れが予測できて自分の領域・得意技まで持っていけるようになる。たしかに。

まだ慣れてないうちは自分の領域がないので、ありがとうだけまず身につける、と。僕はセカンドステップはこんにちはがおすすめです。アパートに住んでるんですけど、「誰かいるな・・」ってときにはとりあえず率先して、「こんにちは、」って言っておくと、いろんなことがキャンセルできてラク。

近づいたときに、もじもじ間合いを読みながら、「この人、知り合いだったっけ」ってやるのが億劫だから、先にこんにちはって言っちゃったほうがいいんですよ。向こうが謎の会釈を返してくれるので



ぷろおご:そういう工夫ひとつひとつが大事だなって、

伊予柑:自分の得意パターンというか、


ぷろおご:得意というか、マシなパターンですよね。まずはね。人と比べる必要はないんですよ。人より得意かどうか、とかそんなことをいったら、なにもないわけじゃないですか。ありがとうがいちばん得意なやつもいるわけですよね。

そうじゃなくて、いちばんマシなパターンを見つけてそれで回数をこなす。さらに、そこで得たもので次のマシなパターンをつくっていく。そうすると幅が広がる


伊予柑:そうか、マシなパターンっていう考え方があんまりなかった。コミュニケーションにおいてはマシなパターンというのがあるんですね。これならうまくいくっていうやり方



ぷろおご:たべおは完全にそうですよ。語彙力ゼロのMOROHAっていうネタモノマネやったらバンド界隈でめちゃくちゃバズった。それはオタクのバズり方じゃないですか。

一人で撮ったネタツイ動画が、バンド界隈に爆発的にウケた。で、まずバンド界隈とだけ関わってたら、そこの村のルールがわかってきた。村のルールはけっこうわかりやすいから、そこを守ってさえいれば、いられる


伊予柑:なるほど、じゃあスライム倒すところから、一個一個強いモンスターにいけばいいんだ


ぷろおご:そう。水タイプのポケモンを最初に持ってたら、もうこのタイプとしか戦わない、逃げるとかってきめて、回数を重ねていくと、なんかわからないけど気づいたときにはレベル4が12ぐらいになってる。そしたらレベル7ぐらいのふつうタイプだったら倒せるんですよ。そういうふうにゲームをちゃんと進めていくと、いろんな場所で機会ができて明るくなれるんじゃない?という


伊予柑:じゃあまずありがとうで倒せるレベルから

ぷろおご:まずはジグザグマから、ということですね

伊予柑:はい


※おこめたべおさんは現在、たべおてんちょうという名前に変わりました。



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