リーマン将棋指しの二段昇段奮闘記🔥
はじめに
将棋ウォーズの10分切れ負けで初段から二段に昇段するまでの奮闘記です。
初段から抜け出せずにモチベーションが下がり、困っている人の助けになればと思います。
この記事の対象者
自己紹介
わたしの棋歴
・小学5年生~中学2年生
小学校で将棋ブームが起こる。習い事の一つとして、友だちと地元の将棋教室に通っていた。
地元道場で初段の認定をもらう。
・大学1年生~2年生
数年間将棋はやめていたが、一生の趣味が欲しくなり、将棋サークルの門を叩く。運良く学生タイトル戦の県予選でベスト16まで残ったりする。
・社会人4年目 10月
またまた数年間将棋から離れていたが、藤井先生が八冠を揃えメディアに取り上げられているのを見て、再び将棋に興味を持つ。
藤井名人と羽生会長の名前が入った免状がほしくなり、将棋を再開。
学生時代に使っていた初段アカウントで二段を目指すことに。
・社会人4年目 翌年2月
将棋ウォーズ10分切れ負けで二段に昇段。免状取得!
将棋を再開してから昇段までの棋力
数年間ブランクはありましたが、将棋ウォーズを再開したところ大体初段くらいはありそうでした。
後述する勉強法を繰り返しながら棋力を上げていきましたが、達成率を意識し過ぎるあまり手が引っ込みがちになったり、実力が安定するまでかなり苦労しました😥
月別段級位と達成率の推移(ざっくり)
2023/10:2.00級
---------達成率20%を越えるため奮闘---------
2023/11:1.87段
---------達成率70%まで到達---------
2023/12:1.43段
---------達成率80%まで到達。数字を意識してしまい、40%まで転落。---------
2024/01:1.68段
---------達成率90%まで到達。数字を意識してしまい60%まで転落。---------
2024/02:2.2段
---------達成率を意識しないように、一日一局スタイルに。昇段🏆---------
実際にやった勉強法
勉強に取り組むマインド
将棋の勉強法に正解はないと考えています。
序中終盤バランスよくやっても良いですし、序盤が好きなら序盤の勉強だけやっても良いと思います。
また、私の場合、勉強自体も一年計画で進めていました。一生楽しめる娯楽として、ゆる〜く、ながーくを意識して楽しく取り組むことを忘れないようにしています。
具体的な勉強法
二段になるまでに実践した勉強法は下記の4つです。(優先度順!)
① YouTube将棋実況
② 次の一手
③ 3~5手詰めの詰将棋
④ ひとり感想戦
① YouTube将棋実況
指したいと思った戦法の序盤インプットや対策で困ったときには、100%YouTubeのコンテンツを利用していました。
プロの先生や高段者YouTuberの方々がわかりやすく指し方を解説してくれています。下記がよく利用していたチャンネルです。
居飛車おすすめ
・藤森先生の動画は多様な戦型をわかりやすく解説されています。指したい戦法や学びたい対策があれば、まず藤森先生の動画から探すのがおすすめです。
・こいなぎさんの動画は現在更新が少なめですが、過去動画で緻密な序盤の作り方を解説してくれています。
・Sugerさんは勝ちやすい戦法を複数紹介してくれている、言わずと知れた高段者YouTuberです。戦法に悩んでいたり、手持ち戦法の幅を広げたい方には是非見てほしいチャンネルです。
振り飛車おすすめ
・戸部先生のチャンネルは言わずもがな、正統派の指し回しが勉強になります。
・岡山将棋教室さんの解説は超丁寧で見るだけで、振り飛車のエッセンスが習得できます。
実戦でわからなかった仕掛けや受け方、相手戦法への対策などを調べることで序盤の知識を少しずつ身につけていきました。
将棋ウォーズで頻出の筋違い角やパックマン、端角中飛車やアヒル囲い、嬉野流などなど手ごわい不規則戦法への対策も調べるとたくさん出てくるので負ける度に繰り返し見ていました。
② 次の一手
中盤力を磨くのにもっともおすすめしたいのが次の一手です。
利用したのは『羽生の法則①』のみです。歩と金銀の手筋が収録されており、読み進めるだけで棋力向上を実感できると思います。
手筋は知っているのと、実戦で使えるのとでは全く違います。対局や振り返りの中で「今日はこの手筋を使ってみよう!」「この手筋使えたかもな〜」と考えていく中で、脳の中に回路が出来上がっていくのだと思います。地道にトライ&エラーを繰り返しましょう。
趣味に中々時間が割けない方や手っ取り早く達成率を上げたい方は、歩の手筋の部分だけでも読んでみてください。(一日一手筋だけでも良いと思います)
③ 3~5手詰めの詰将棋
『みんなの詰将棋』というアプリに収録されている3~5手詰めを解いていました。取り組んだのは、このアプリのみです。
毎日1~10問程度を隙間時間に少しずつ解き進めました。(仕事が忙しくやる気がないときでも、トイレのときに1問だけ解くなど無理せずやっていました)
不思議なもので、毎日解き進めていくと最初全くわからなかった初手も当たりをつけてスラスラ解けるようになりました。
実戦でも終盤での逆転や自玉の詰みが見えることが多くなり、勝ち星が増えていきました。
④ ひとり感想戦
負けた将棋はメモアプリとぴよ将棋を利用して、簡単にひとり感想戦を行っていました。
流れとしては、
負ける→どこの指し手 or 構想が悪かったか仮説を立てて、何となくアタリをつける→ぴよ将棋レベル40で解析→悪手や疑問手を確認する→メモにアウトプットする。
アウトプットは、「良い点・悪い点・反省点」と分けて記述していました。
「良い点」では、上手くできたことを記載することで自分で自分を褒めてました笑
「悪い点」では、ぴよで確認した悪手や疑問手を要点だけ書いています。
「反省点」では、もしもの可能性や今後の課題など総括的にまとめていました。自分から自分へのアドバイスです。
負け将棋でひとり感想戦を重ねていくと、形成判断力や指し手の引き出しが増え、じわじわと棋力向上が感じられると思います。ぜひ、試してみてください!
(おまけ)メンタル的な課題💫
負けが混んだ時に、自分の勉強法に立ちかえるのは将棋をやっている方であれば誰しもあることだと思います。
仕事をしながら、家族やパートナー、友人と過ごしていく時間も必要な社会人にとって、限られた時間の中で趣味を深めるには「もっと頑張る」ではなく、いかに少ない時間で「効率的にやる」かだと感じます。
効率的に棋力を上げていく上でヒントとなったコンテンツを紹介して、本記事の締めとしたいと思います。
皆さんこれからも将棋を楽しく指していきましょう!ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
『アマチュアの将棋上達法』
アマ四段のclickshogiさんの書籍です。アマチュア高段者目線での、勉強法や日々の学習への向き合い方を等身大で書いています。
『【神回確定】3級だった私が1ヶ月で四段になれた勉強法を公開します。』
こいなぎさんの動画です。大局観(駒の損得・玉の固さ・駒の働き・ポイント制)について解説しています。ユーモアたっぷりに、大局観の重要性を説いています。