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経営者としての経験を全て社員に還元します。ビジネスリーダーゼミを開講

6月から、社内の有志向けに「ビジネスリーダーゼミ」を始めます。

私がソウルドアウトを創業して得た学び全てを、社員に還元していきたい。

そういった思いでゼミを開講します。

今回は、開講に至った経緯やゼミの内容をまとめていきます。受講生のみなさんには、ぜひ読んでもらい、ゼミに臨んでほしいと思っています。

会社の主役は、ミドル層である

創業から10年を超え、一つだった会社は4つのカンパニーとなり、30人だった仲間は400人を超えました。

これまでは創業メンバーである経営陣が、会社を引っ張ってきました。しかし、これからは違います。経営陣だけではなく、ミドルが主役となり組織をけん引していかなければなりません。

経営陣がつくってきた会社の土台。

土台の上に立つソウルドアウトがさらに成長していくためには、中心にいるミドル層の成長が欠かせません。彼ら・彼女らの成長がなければ、若手メンバーの成長ももちろんありません。

つまり、ソウルドアウトをさらに成長させていくには、ミドルの成長がかかせないのです。

博報堂DYグループの一員としてのソウルドアウトの役割

2022年4月1日、ソウルドアウトは博報堂DYグループに加わりました。

ジョインするにあたって、私たちソウルドアウトの役割は何なのか。

従業員数25,000名を超える博報堂DYグループという大企業の傘下に入る、従業員数400名のベンチャーができることは何なのか。

それは、ベンチャー魂をもって、大企業に変化を与える存在になるということ。当事者意識をもって行動し続けること。

私は、そういったことを社員に伝えたいと思い、このゼミの構想を実現させるのは今しかない、そう思いました。

私たちソウルドアウトの素晴らしいところは、勉強家、努力家が多いことです。今こそ、ベンチャー魂に改めて磨きをかけ、堂々と胸を張り、博報堂DYグループの一員になりたいと思っています。

部下のモチベートと数字達成を両立できるマネジメントを

ゼミでは大きく三つのことについて伝えたいと思っています。

まず一つめは、マネジメントについて。

マネージとは、日本語で管理するという意味です。マネージャーに求められるのは、成果を出すための管理手法。目標達成と部下育成の両方を成し遂げられる人になってほしい。

マネジメントのためのフレームワークをおよそ20個を伝えていきたいと思います。フレームワーク・コミュニケーションはお互いの理解促進に繋がる有効な手段です。例えば、部下へのフィードバックの仕方、目標の立て方など、アカデミックでも証明されているマネジメントの基本知識です。

私はこれまで、本をめちゃくちゃ読んでインプットとアウトプットを繰り返してきました。そしてその知識をもとに実践を繰り返し、役立つ手法を学んでいきました。トライアンドエラーを繰り返してきたのです。

ただ、ミドル層は特に目の前の仕事が多数あり、インプットに対する時間が取りにくい状況にあります。だからこそ会社として、その機会を準備したいと考えました。私のこれまでの経験を含め、社員に還元したいと思っています。

ゼミでは、目標達成と部下育成の両方を達成するためにマネジメントに必要な要素は何か、自分なりに考えてみてほしいと思っています。外部のリーダーとの接点をもてるようなフィールドワークも想定しています。

自分自身のリーダーシップや美学を捉え直す

二つめは、リーダーシップについて。

リーダーシップとは、人を導くことです。リーダーシップは、各々の中に既にあるものであり、ゼミではそれを内省してもらって言語化していきます。

前提として、リーダーシップにはタイプがいくつかあって、自分がその中のどれにあたるかを理解します。そして「各々のもつ美学は何なのか」自分自身に問いかけていきます。きれいごとでもいいんです。美しい言葉を言い続ければ、美しい人になっていくものです。

アントレプレナーシップとは、ビジョンを掲げ、小さいところから大きくなっていく力

三つめは、アントレプレナーシップについて。

アントレプレナーシップとは、新しい事業を創造し、リスクに挑戦する姿勢のことです。新規事業を立ち上げるときには、周りに笑われたり、否定されたり、馬鹿にされたりするもの。戦っていても笑われることだってあります。

ビジネスでは、合理的なことをしようとすればするほど、意思決定の結果は全て同じになっていきます。でもそこで、アントレプレナーシップをもっていれば、個性を打ち出し、その個性が求心力となり、ほかとの差別化が生まれ勝つことができると私は考えています。

マネジメントやリーダーシップが左脳で考える「サイエンス」だとすると、アントレプレナーシップは右脳で考える「アートスキル」の比重が高めだと思っています。

アントレプレナーシップはマネジメント、リーダーシップとは異なる能力で、事業創造に必要なヒト・モノ・カネを集めてトラクションを獲得するのに必要な能力です。

ビジョンを掲げ、小さいところから大きくなっていく力。
ゼミでは、KPIマネジメントやマインドセット、調達力などを伝えます。

理論と実践の場をつくる

受講後には、「あの人のもとで働きたい」といわれるようなメンバーをどんどん生み出したいと思っています。

理論と実践、どちらもバランスよく取り入れることで、車輪の両輪でバランスが取れるように、人は真っ直ぐ前に進んでいけると思っています。私がよく社内で「学ぶ文化」と言っているのは、こういった思いからです。学びを止め、学習する組織でなくなった瞬間から、没落が始まっていくものです。

ビジネスリーダーゼミでは、理論と実践の場を用意します。自分にとってのリーダーシップを見直し、アントレプレナーシップを身につけ次世代を担っていってほしいと願っています。



私は日々、小説や映画に触れて「アートスキル」を磨いています。

*おすすめの小説
『下町ロケット』『陸王』『竜馬がゆく』『トップ・レフト ウォール街の鷲を撃て』

*おすすめの映画
『ゴッドファーザー』『ハート・ロッカー』


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