地域で経済を如何に回していくか
冒険研究所書店を開業してから、5月で2年になる。日々、書店として街で営業していると様々なことが起きる。印象的な出来事が今日はあった。
今日店にいらっしゃった年配の上品そうな女性。「本の注文できますか?」と。
女性「いつもは便利でAmazon使っちゃうのよねぇ」
私「ぜひウチも使ってください」
女性「そうねぇ」
私「うちで買ってくれたら、私は向かいの喫茶店でコーヒー飲めるし、喫茶店の人は隣の和菓子屋で団子買えるんです」
女性「私も昔と買い物の仕方が変わってきて、ついつい便利だから使っちゃうんだけど。ずっとおかしいなぁと思ってきたんだけど、そうやって商店街なんかが衰退してきたのよねぇ」
私「そうですそうです。便利ってのは無料だと思ってるけど、対価は必ず払ってますからね」
女性「わかるわぁ」
私「地域内経済循環を回さないで、大きなところに吸い取られていくから地域が疲弊していくんです」
女性「これから本の注文に来るわね」
私「まあ、うまくAmazonと使い分けてもらえればいいんですよ。急ぐならAmazonでいいと思うし。急がないなら、うち使ってください」
女性「また来るわねー」
帰り際に、会話の冒頭の本を注文していってくれました。
なぜ冒険家である私が書店を始めたのか?その答えとして書いたのが「書店と冒険」
ぜひご一読を。