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人間の土地へ

9月25日に発売になった小松由佳さんの新刊「人間の土地へ」を読んだ。

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日本人女性初の高峰K2(8611m)の登頂者であり、第11回植村直己冒険賞受賞者であり、フォトグラファーであり、シリア人の夫を持つ2児の母でもある小松由佳さん。

彼女のことは前々からは知っていたけど、直接顔を合わせるようになったのは最近のこと。

K2以降、どんな人生を歩んできたのかが余すことなく綴られている。

日本人女性初となる世界第2位の高峰K2(8611m)登頂者となり、その後も山に向かうが、意識が山麓に生きる人々に移っている事を自覚すると、カメラを片手に放浪の旅に出る。

そんなある日、シリアで出会った家族との交流から全てが始まる。

シリア内戦の勃発、離散する人々、親しい人々との別れ、お互いに想いを寄せあうシリア人男性が難民となりやがて結婚、そして日本での暮らし。

前途多難なシリア難民の夫との日本での生活を前に、由佳さんはこう綴る。

ラドワンと生きるなら、一生苦労が絶えないだろう。だが、それで良かった。むしろ、予測不可能な苦労がつきまとうことに痺れるような喜びを感じた。それは未知の山へ、新しい一本の道を拓くような純然たる思いだった。ラドワンはまさに、私にとってヒマラヤの峰のような存在だったのだ。

ジャーナリストが正義感に燃えて外側から真実を暴こうとするような力の入ったルポではなく、自然な流れで由佳さん自身が「内側」に入っていって、シリア難民を夫に持つ妻であり写真家であり登山家である小松由佳という、一人の人間の感性が書かせた文章。

10月11日に、冒険研究所で小松由佳さんを招いてトークイベントを開催する。

冒険クロストークvol.1 小松由佳「人間の土地へ」
冒険研究所にて定員20名、オンライン配信あり。申し込み必要。

13時からの回は「山と人間」
幼少期から登山との出会い、K2登頂、放浪の旅とシリアに出会うまで。

申し込みはこちらから↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/010g2i118288b.html


17時からの回は「シリア難民を見つめて〜妻としてフォトグラファーとして」
シリアでのある家族との出会い、内戦勃発、難民たち、結婚。

申し込みはこちらから↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01xpyawga2811.html

とにかくお勧めします。彼女の話を多くの人に聞いてもらいたい。

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