スウェーデンの育休事情
スウェーデンと日本の男性の育休取得率の
差についてですが・・・
スウェーデンは90%
日本は30%(2023年度)
2つの国の男性の育休取得率は上記となります。
私はご縁あって、広告業界のディレクター時代、
20年前〜6回ほど、スウェーデンへ取材に行っていました。
最初に訪れた当時は、まだ働く母になる前だったのですが、
この国の成熟さ、働きやすさ、子育てしやすさを
肌で感じ、その理由や社会制度に興味を持ちました。
この体験が、現在取り組んでいる「well-being経営」や
「女性活躍推進」にもつながっています。
では、2つの国の差の理由は何なのでしょうか?
スウェーデンは男女平等を重視し、
育児休暇制度が充実しています。
特に、父親に対しても育児参加を促す取り組みが行われていて、
一定期間の休暇取得が推奨されています。
国の法律で父親が3ヶ月は取得しないと、
その分の休暇が消滅するという決まりがあるそうです。
さらに、父親が育児休暇を取らない場合には
一部の手当が支給されない仕組みを設けるなど、
国をあげて男性の育児参加を強力に推進しています。
このように、スウェーデンでは・・・
・父親が育児休暇を取るという文化の定着
・育児休暇を取らないことによるペナルティ
など、育児休暇取得において男女差をなくす仕組みが
構築されています。
それに比べ日本では、長時間労働や職場の文化が、
男性の育児休暇取得のマイナス要因と
なっているとされています。
また、経済的な理由やキャリアへの影響を懸念する声も
まだまだ多く、これらが男性の育休取得を
妨げているのではないでしょうか。
日本がスウェーデンとの差を縮めるためには、
「子育ては主に女性が受け持つもの」
「男性が家族を養うべき」とか、
「父親はしっかり、たくましく、家族を守るべき」
といった、男女共に根強く受け継がれてきた
「呪い」とも言える(笑)バイアスの払拭がやはり
必須なのではないでしょうか。