「冷静と情熱のあいだ」ならぬ、「天井と壁のあいだ」と抜け感
日本全国の幼稚園?小学校低学年?ぐらいの年頃の男子っておバカというか、くだらない行動をするというか、ホントしょうも無いお間抜けなやらかしをするもので、よく親に怒られるんですよ。怒る親の方が大変ですよね。
例外に漏れず、子供の頃、親に怒られて泣いて、押入れに閉じこもったりしてました。で、寝落ちてしまって、目が覚めた時に、暗くて狭く布団に圧迫される押入れの中にいる事に気がついて、また怖くなってドキドキする。そんな子供だったんです。
狭い場所は意外と心地良いんです。でも、押入れでの恐怖体験のせいなのか、圧迫感のある場所はちょっと苦手だったりします。狭い部屋特有の親密感のある心地よさに、抜け感が加わるとよい気持ちの良い場所になると思っています。
「見えないけど見通しが良い、壁上部の隙間」
見えないのに見通しが良いとは、なんだろう?
壁って普通、床から天井までつくって部屋を囲んで閉じます。でも、ここでの壁は天井までつくらず、壁と天井の間に隙間を開ける形になっています。こうすると、壁の向こうは見えない、見えないけれど何となく見通しがある様に感じます。抜け感ってやつですよね。
「空間のつながり」
壁と天井の間に隙間を開けると、部屋としては分かれているけれど、空間自体はちょこっとだけつながっていて、な~んとなく様子がわかる。プライバシーはあるけど、つながってる感はある。こういう状態だと部屋って広くかんじるんです。
「抜け感」
大きな家でも、小さな家でも、この抜け感が良い家になるポイントの一つかなと、思っています。抜け感が無いと大きな家も圧迫感を感じるし、小さな家でも抜け感があると開放感あって心地良かったりする。