ストレス過食で15kg太った
ストレスの種類は人それぞれ。
ストレスの発散方法も人それぞれ。
私は前職を適応障害で退職しているのだが、
心療内科を受診するまで
症状に名前がつくまで
退職するまで
1年半ずっとストレスと戦っていた。
そもそも私という人間は元々ストレスを抱えやすいタイプの人間だ。
わかりやすくいうとINFPのHSP。
ただ実際、社会に出て働きだすまでは
自分の中でどうにかできるストレスしか経験していなかった。
過去に起きたことに対するストレスは
大概寝れば少しは軽減されているし、
未来に起きるかもしれないことに対するストレスは
何が起きても良いように死ぬほど準備した。
私の学生時代のストレスはそんなもんだったのだ。
社会に出てからは違った。
いつ誰から怒鳴られるかもわからない環境だった。
電車が動く前から出勤して終電まで働いた。
毎日頑張っているのに給与は少なかった。
こんな状態の私を救ってくれたのがお酒と食べ物だけだった。
お酒は分かりやすく現実逃避をさせてくれる。
日に日に飲むお酒の度数が高くなった。
食べ物も、満腹感は簡単に幸せを与えてくれる。
元々少食な方だったはずが、気づくと5人前は軽く食べられるようになっていた。
当たり前に体重は増えていき、
学生時代と比べると15kgも太った。
そんな生活をしているというのに
なんと私というものはルッキズムの思考が他の人より少し強い。
特に自分に対して。
太った自分が許せなかった。
ストレスって食欲がなくなるものじゃないの?
なんで食べちゃうんだろう?
と心から悩んでいた。
当時は彼と遠距離恋愛中で月に1度だけ会う生活。
その月1のデートで太った自分を絶対に見せたくなかった。
会う予定の一週間前から無理なダイエットを始める。
自分の中で最低限ラインを設けて、意地でもそこまで体重を落とす。
そのデートが終わるとまた暴飲暴食の1カ月が始まる。
ダイエット中の食に対するストレスももちろんだが、
太っている自分に対してのストレスも溜まり
また食べてしまうのだ。
食べて太るのは当たり前。
なのに太っている自分に対するストレスで過食する。
全く意味がわからないが
当時の自分はとりあえず暴飲暴食で自我を保っていた。
退職後、地元に戻り転職した。
転職先は前職のようなストレスは全くない職場で
怒る人もいないし時間も基本は定時に終わる。
ストレスフリーだ。
まず仕事から来るストレス過食が落ち着いた。
少しずつ痩せ始めると同時に体型へのストレスも減って
食欲も体重も元に戻った。
今考えるとよくあんな生活を送れていたなと心から思う。
今の私の胃袋には5人前なんて到底入らないし
あの私は本当に私だったのかなとまで思う。
彼に関しては当時そんなに太っていたことに気づいていなかったとまで言うし。
(無理なダイエットの成果かリップサービスかは謎)
でもあの私も本当に私だったし、
あのストレスをなんとか耐え抜いたのも本当。
いつ再発するかわからないのも本当。
適応障害は簡単に治ったと言えるものではないし、
何かのきっかけで再発すれば
多分、過食もまたやってしまうんだろうなと感じている。
うまく自分と付き合っていくのが最大の課題ではあるが
まずこの大きな試練を乗り越えた自分は
学生時代の自分よりも愛せるようになった気がする。
生きていく上では今後も何かしらの試練は続く。
自分を認め愛しながら打ち勝っていきたい。