3Cをベン図にして考えてみる
3Cは、競争戦略を考えるうえでとても重要なフレームワークです。
ちなみに、3Cを考えるときには、この順番で考えると良いです。
①Customer
まずは「ターゲット」がどんなニーズを持っているか考えます。
②Competitor
次に「競合商品」が「ターゲット」にどう見られているのか、何が評価されているかを考えます。
最後に「自社商品」が、どうやって「競合商品」にはできない方法で「ターゲット」のニーズに応えらえるかを考えます。
これが、成熟市場における差別化戦略立案の手順です。
今回は、その3Cをベン図にしてみました。
この図を見てみてください。
は、ターゲットが求めているニーズ、
Competitor は、競合商品が提供するベネフィット、
Company は、自社商品が提供するベネフィットと考えてみてください。
そうすると、自社商品の提供ベネフィットは下の4つの象限に分かれます。
ここで、狙うべき象限は①~④のどこになるでしょうか?
正解は④になります。
ターゲットが求めていて、競合商品には提供できず、自社商品だけが提供できるベネフィットを持った商品になります。
①と②には、ターゲットのニーズがありません。
②と③は競合商品と同質化してしまっていて、差別化できていません。
このように表すこともできます。
商品コンセプトを考える際に、②はもっての他ですが、競合を意識せずに③のコンセプトになったり、ターゲットのことを考えずに①のコンセプトにならないよう気をつける必要があります。実際には、競合商品が多数存在する市場の中で、自社にしか提供できないベネフィットを見つけるのはとても大変なことです。
シンプルですが競争戦略を考えるのにとても便利な3C。ぜひ、理解を深めて差別化された魅力的なコンセプトを考えてみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。