No.1 コミュニティの定義 -コミュニティまとめ-
読むことで得られること
様々なコミュニティを立ち上げた経験を一気に学べる
コミュニティをつくれる(基本レベル)
コミュニティを整理できる(問題が見つかる)
まえがき
私が約3年間コミュニティに関わってきて、学び体験したことを体系的にまとめてみようと思いこの企画を立ち上げました。
この企画では、コミュニティについて形式的に論じるだけでなく、可能な限り具体的な内容にも触れていこうと考えております。
現時点でのまとめですので、随時更新していくつもりです。
また、コミュニティ論は切り口によって様々な語り方ができると考えております。多種多様なコミュニティ論の一つとご理解ください。
※こちらでは、私が日本政策投資銀行様にて「"コミュニティ"の力で創る未来」というテーマで講演させていただいた内容も反映しております。ご興味のある方はどうぞご連絡ください。
コミュニティの定義
まず最初にコミュニティの定義について提示したいと思います。
コミュニティにはメイン要素とサブ要素に大きく分けられると考えます。
メイン要素
コミュニティの本質的機能や目的に直接関わる要素です。
先ほど定義した通り、コミュニティは人の関係性が本質です。それらに直接関わるような要素をメイン要素とします。具体的には下記4つに分けられます。
構成員:コミュニティに属する個人や団体
コンセプト:コミュニティを結びつける中心的なテーマ、存在理由
相互作用のパターン:メンバー間のコミュニケーションや協力の形態
内部構造:リーダーシップ、役割分担、意思決定プロセスなど
サブ要素
コミュニティの機能や発展に間接的に影響を与える要素です。
具体的には下記4つに分けられます。
外部環境:社会的、経済的、技術的な背景
リソース:資金、設備、技術的インフラストラクチャーなど
規範や文化:明文化されていないルールや慣習
外部との関係:他のコミュニティや組織との連携や競合関係
具体例①:学校
たとえば、学校を想像してください。
このとき、各要素は下記のようになります。
メイン要素
構成員:教師、生徒
コンセプト:生徒を教育する
相互作用のパターン:教師が生徒に授業を通して知識や体験を伝える。
内部構造:生徒を学年・クラスに分けて、1クラス1名の教師がメインとなって管理する
サブ要素
外部環境:IT, AIが発展し生徒が習得すべき能力が変わってきている
リソース:教師の確保が難しい(給料が安い)
規範や文化:ブラック校則, 部活動
外部との関係:校外学習で外部の専門家から学べる環境をつくる
具体例②:アイドルのファンコミュニティ
もう一つアイドルのファンコミュニティで考えてみましょう。
メイン要素
誰:ファン、運営
コンセプト:同じアイドル好きでワイワイする
相互作用のパターン:アイドル情報の交換
内部構造:メンバーごとに別のグループがあり、それらは平等
サブ要素
外部環境:推し活に対する偏見が減って活動しやすくなった
リソース:SNSのおかげで同じ推しの人と繋がりやすくなった
規範や文化:誕生日を祝う、地下ライブの時には立ち位置が重要
外部との関係:ラジオ局に一斉にリクエストして推しの曲を流す
このような切り口でコミュニティを見ることができます。ご自身が関わっているコミュニティにあてはめて考えていただければ、さらに理解度が上がるかと思います。
今回はここまでです。よろしければスキ・保存・フォローお願いします!
次回はメイン要素の下位要素について深掘りしていきたいと思います。