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オガトー田植え&おしゃべり会!2024

2024年6月16日、日曜日のよく晴れた朝。オガトー主催の田植えイベントが今年も開催!駅からバスで10分ほどの、里山に囲まれた下里地区にある田んぼが会場。参加者は、住んでいる場所も、属性も、年代も、国籍も異なる総勢65名。みんなで協力して田植えをする中で、里山の風景から、経験から、各々が様々なことを感じ、共有し合う時間となりました。

本記事では、そんな当日のイベントの様子をレポートします。

|オガトー
オガトーは、小川トーク(Ogawa Talk)の略。小川町での暮らしのことや町への想いを中心に、私たちの生活に関連する様々な話題についてざっくばらんに語り合う、そんな場作りを進めています。これまでに、移住者の方々や自治会の区長さん、社会福祉協議会の方などにお話をお聞きしたり、田植え+おしゃべりの会や自治会と共催でのゴミの分別勉強会などを開催。

当日の内容

・田植え
・かまどでご飯炊き
・ランチ/MOZART特製カレーとかまど炊きのご飯
・オガトー/おしゃべり会
・片付け、解散

田植え

田んぼ主である太さんから、田植えに関する共有から始まります。田植えの方法についてはもちろんですが、重要なのはまわりの環境に気を配ること。「あぜ道の端っこを踏んでしまうと、泥が崩れて水が漏れ出てしまう原因になってしまう。飛び越えたり無理をせずに、真ん中を歩くようにしましょう。」今回の田植えをする田んぼの隣は、異なる耕作者の持ち物。みんなで大切な水を引くための水路を守っています。そんな共通意識を持って、田植えが始まります。

上下2枚ある田んぼに参加者が1列になって、少しづつ前に進みながら田植えをしていきます。田植えをする係、目印となるロープを動かす係、苗が少なくなった人に供給する係、全体を見て声掛け監督する係など、みんなが重要な役割を持ちます。

田植えは午前中に全て完了しました!

かまどでご飯炊き

田植えをしている横で、お昼ご飯のためのご飯炊きをするチームが動き出します。羽釜で炊く白米は、昨年この田んぼで採れたもの。蓋を開けてあらわれる、綺麗なお米の粒と、あま~い良い香りに、大人も子どももみんな笑顔になります。

ランチ/MOZART特製カレーとかまど炊きのご飯

お昼のメニューは、羽釜で炊いた白米と、同じく下里地区でレストランを営む「分校カフェMOZART」さんの特製カレー(お店では食べられません)とコールスロー。作業をした後のお昼は最高に美味しくて、おかわりが続出しました!

|分校カフェMOZART
旧下里分校をリノベーションした建物をつかったカフェレストラン。学校のランチプレートのような盛り付けと、下里地区のお野菜やお米をふんだんに使った色鮮やかな料理が大人気。その日あるお野菜を使った日替わりプレートが基本で、1日に3回メニューが変わることもあるそう。

お昼の会場は、近くの木材やさんの倉庫。このためにトラックを一時的に動かしていただき、スペースを使っています。天井が広く、目の前に田んぼが広がる贅沢な空間。日陰で涼しく、風も通り抜ける、本当に気持ちの良い場所です。

オガトー/おしゃべり会

お昼を食べて少し休憩した後は、午後のコンテンツであるオガトーおしゃべり会の時間。作業とおしゃべり会があってこそのオガトーの企画です。今回は大学生の参加者も多く、課外授業のような雰囲気もありました。おしゃべり会の内容は下記の通り。

0.グループ内のメンバー自己紹介
1.田植えをやってみてどんなことを感じた?印象に残っていること、豊かさを感じたことをシェアする時間
2.今回のオガトーテーマ「この風景と出会った私とそれを守る人々」と、テーマにまつわるトピックの提供
3.トークテーマの共有「この風景があること/なくなることが私達にどう繋がっているのか?自分たちにできることはなにか」

0|グループ内のメンバー自己紹介
属性の異なるメンバー同士が集まってのチーム組み。作業をともにした仲間同士、改めて名前と、どこから来たか共有します。

1|田植えをやってみてどんなことを感じた?印象に残っていること、豊かさを感じたことをシェアする時間
自己紹介が終わったら、実際に手を動かした田んぼの作業を経て、上記を共有します。「初めて田んぼに入って泥の感覚に感動した!」「すごい泥だらけになったのに、汚いと思わなかった」「虫がたくさんいて怖かった」「空が広くて綺麗だった」「人が本当に少ない」率直でありのままの意見が出てきました。

2|今回のオガトーテーマ「この風景と出会った私とそれを守る人々」と、テーマにまつわるトピックの提供
次に、オガトー企画チームからのトピック提供。今回は上記テーマに合わせて、太さんが田んぼを始めた時の話から、今後の田んぼの行く先に至るまで、太さんと泉地の会話形式で聞いていきました。

印象に残っているところを抜粋してご紹介。

・始めたきっかけとつながり
太さんが田んぼを始めたのは20年前。自給用と体験を受け入れるための田んぼを始めたいと相談したところ、人を受け入れることを当時積極的にしていた農家さんを紹介され、2年間一緒に作業を行う。その後、農家さんが田んぼを自宅近くに移動したので、そのまま受け継いで今まで続けている。

・田植え、稲刈りだけでない。田んぼの作業
田んぼでお米を育てるには、田んぼに栄養を入れたり、苗を育てたりすることに加えて、周りの草刈りや、水を引く水路の泥さらいなど、様々な作業が行われている。親の世代が耕作しなくなった家は、遠くに住んでいる家族(子どもなど)がわざわざ帰ってきて作業に参加することも。それだけ、水に関することは絶対で、大切な地域の共同作業。

・耕作放棄地になり得る可能性
今まで沢山の面積を耕作し、草刈りの管理をしてくれていた農家さんが耕作面積を減らし始めている。田んぼとして使える場所が、放棄地になりつつある現状。

3|トークテーマの共有「この風景があること/なくなることが私達にどう繋がっているのか?自分たちにできることはなにか」
このトークテーマに対して、まずはじめに参加者の皆さんが、今回どんな風景に出会ったかを思い出してもらい、共有。ある人は、他の参加者の方の行動が印象に残ったそう。「田んぼ(会場)に向かう途中に、同じく田植えをしている地域の人に出会って、挨拶をしたかと思ったら話し込んでいる。都内で人と出会っても、まず話しかけるという行動をすることはないが、ここだと自然と挨拶が生まれるのが面白い」

次に、トークテーマについて共有。正直、これは少し難しいトピックでした(汗)こちら側の意図としては、自分が食べるものを、自分で選択することなど、身近なアクションに少しでも落とし込んでもらえたらいいなという思いでした。自分ごとにして考えられる話題提供の仕方が他にあったな~と、次回への改善ポイントです。

作業をして、その後おしゃべりをすることは、同じ経験を共有しているからなのか、違う頭のはたらきをしているのか、普段話すよりも深い話がしやすいなぁと、感じています。そんな場をこれからも作っていけたらいいなと思います!

片付け、解散

オガトーおしゃべり会の後は、みんなでお片付け。お借りした会場に感謝をして、きれいに戻します。

ご参加いただいた皆さんありがとうございました!

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