料理人を続ける理由とこれからの目標
こんばんは、シェフの小川です。帰り道からお届けするこの動画、今日は「料理人を続ける理由」と「これからの目標」についてお話しします。先日、「どうして料理人になったのですか?」という質問をいただいたので、そのきっかけや、しんどいながらもこの仕事を愛し続けている理由をお伝えします。
フレンチのシェフを目指したきっかけ
僕が料理人を目指した理由は、幼少期に板前だった父の背中を見て育ったことがきっかけです。父が厨房で魚を捌き、野菜を切る姿は、子供ながらにとてもかっこよく見えました。そして、父がフランス料理に憧れていたことを知り、僕もその夢を引き継ぐ形でフレンチの道を目指すようになりました。
19歳でフランス料理の修行をスタートし、国内外の有名店で経験を積みました。特に、本場フランスの一流レストランでの修行は、僕にとって料理人としての基盤を築く貴重な経験でした。言葉も文化も異なる環境で、自分の技術と向き合い、失敗を乗り越える日々が僕を成長させてくれました。
料理への情熱とその魅力
僕にとって料理とは、ただ食材を調理するだけの作業ではありません。食材には、それを育てた生産者の想いや努力、そして自然の恵みが詰まっています。料理人の仕事は、それらを受け止めて一皿に表現し、食べる人に届けること。料理には、背景にあるストーリーがあり、それをお客様が少しでも感じ取ってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。
特に、生産者と対話しながら得た食材への理解や尊敬は、僕の料理に欠かせない要素です。それらをお皿の上で表現し、目の前のお客様が笑顔になる。その瞬間こそが、僕の次の料理を作る原動力になります。
料理人を続ける理由
料理人の仕事は決して楽なものではありません。長時間の労働、厨房でのプレッシャー、そしてメニュー開発や食材管理、スタッフとの連携など、常に多くの課題に直面します。それでもこの仕事を続けているのは、料理には人と人をつなぐ力があるからです。
料理は言葉を超えたコミュニケーションツールです。フランスで修行していた時、つたないフランス語では伝えられなかった思いが、料理を通じて伝わった瞬間がありました。その時の喜びや感動は、今でも僕の原動力になっています。
お客様が料理を口にした瞬間の笑顔や、「こんな料理、初めて!」「人生最高のディナーだった」といった言葉。それらが、僕にとって何よりのやりがいです。料理が生み出す思い出や感情を共有することで、人々の生活を豊かにできる。それが、この仕事を選び、続けている理由です。
これからの目標
これからも、食材やお客様に対する敬意を忘れず、料理に全力で向き合い続けたいと思っています。お客様の記憶に残るような一皿を作ること、それが僕の揺るぎない信念です。そして、ただ美味しいだけでなく、心が温かくなるような料理を届けたいと考えています。
また、若い料理人たちの育成にも力を入れていきたいです。彼らの柔軟な発想や新しい感性は、これからの飲食業界にとって大きな財産です。一緒に新しい可能性を模索し、地元の魅力を世界に発信する仕組みや、次世代型の店舗づくりなど、今までにない挑戦を形にしていきたいと思っています。
さらに、料理人としての自分の可能性を広げることも目標です。料理はまだまだ進化の途中。これまでの経験を活かしながら、常に挑戦を続け、多くの人に感動を届けられるよう努力していきます。
最後に
料理は人の心に寄り添うことができる素晴らしい仕事です。もしこの動画を見ている方の中に、料理人を目指している方や迷っている方がいたら、ぜひその一歩を踏み出してみてください。
僕もまだまだ学びの途中ですが、これからも料理を通じて、たくさんの笑顔や感動を届けたいと思っています。今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。次回の動画でまたお会いしましょう!
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