112.話しやすい環境
面談を通して、特に若い方を中心にこの重要性を強く感じました。このことについて書きたいと思います。
話せない
これは幾度となく、若い方から聞いていた感想です。なぜ話せないのか、そこには
心理的安全性
信頼関係
が構築出来ていないからだろうと感じます。ではこの状況をどのように構築していくのかを考えていくと一つの問題に行きつきます。それが
「オープンマインド」
です。双方が同じ想いをもっていないと、コミュニケーションは成立しにくくなります。例えば会社の上司と部下の関係だと、以下のような理由から壁が出来ます。
嫌われないかな
迷惑にならないかな
報酬に影響あるのでは
理解してもらえないかも
これらは、双方に「オープンマインド」がある状況では起こりにくいです。
指導者生活の中で感じたことですが、選手との関係でも似たような状況を経験しています。サッカーの場合だと
「嫌われたら、スタメンに入れないかも」
このような想いを抱く選手もいます。そして、それは能力の高い選手の方がより考える傾向が強いです。
原因
「オープンマインド」が無いから、と言ってしまえばそれで終わってしまうのですが、私の経験から感じる所は
「大多数の人は持っていない」
です。では、なぜ持っていないのか
自己防衛本能
心理的安全性
このためです。なぜそのように感じるかですが、この根拠は自身の経験から理解するに至りました。
異質は受け入れられない
私は昔からネガティブな印象を抱かれることを多く経験しました。では、なぜそのような印象を受けていたのかですが
「考えが違うから」
これに他なりません。多数の人の当たり前が、私では当たり前ではない場面を多く経験しました。
意図しない所では分からないですが、自身で認知している範囲では迷惑をかける行為を行っていなかったと思います。
では、なぜそうなるのか
「人は多数と異なる場合、ネガティブな印象を受ける」
このように、異質を排除しようとする「自己防衛本能」が働くのだと考えられます。では、その根拠を深堀すると
「特に根拠はない」
このような状況は多く経験しています。皆さんも今まで「なんとなく」という言葉を使ったり聞いたりしたことがあるはずです。これが根拠がない状態です。
先日 岡 佐紀子 さんが執筆された「正しい答えを導くための疑う思考」を読み終えたのですが、ここに書かれていた「アンコンシャスバイアス」がそれにあたると感じます。この書籍については別の記事で紹介したいと思います。
実は LinkedIn を始めてから初めてリアクションを頂いたのが、31回目の投稿でした。通常の方だと、初回の投稿時に応援リアクションやコメントが入ることが多いのですが、それが全くない状態で31回も投稿している人は珍しいはずです。しかも、premiumメンバーで初回から投稿しました。
結果的に過去のブログをみてリアクションして頂いた方も居られたので、感謝に尽きません。
初めは文章の質の問題かな?と感じましたが、今読んでも特に昔と大きくは変わっていない印象を受けました。他の方と異なり、ブログ形式で書いていたのでその部分に「アンコンシャスバイアス」が働いたのかもしれませんね。
どうすれば
「オープンマインド」を持つにいたる考え方に目を向けると、私の場合は次の考え方でした
誰しも善良さを持っている
あるがままの自己表現、それが生きるということ
この考えが府に落ちたのが30歳頃でした。もちろん自己表現とはいえ、他者を傷つける、迷惑をかける等の行為は除きます。
しかし、頭の中では理解できますが、それを行動に移すには壁がありました。理解していたとしても、人が本来持つ「自己防衛本能」が邪魔をするのです。
それをさらに取り払うことが出来たのは40歳頃でした。ただ、取り払うには
「人生の終わりを意識する」
必要がありました。これはネガティブな考え方ではなく
「後悔無きように人生を全うしたい」
この想いからです。今は「思うがままに行動する」が私の指針です。そこにブレが無くなった時「オープンマインド」が頭の中だけでなく、実際の行動に紐付けられるようになりました。そして恐れることが少なくなりました。つまり、人生の終わりを意識することで
残された時間 > 自己防衛本能
このような考え方となりました。
とはいえ、受け入れられない、理解できない事象に遭遇すると「自己防衛本能」が顔を出します。このような時は
「現状を受け入れ、やれることを全力でやろう、必ずなるようになる」
この言葉を頭なのかでつぶやきます。
まとめ
若くして「オープンマインド」を持たれている方も多く居られると思います。
しかし、私は長い時間を経てそこに行きついたので、それを他の方に求めること自体に無理があるように感じます。結論として「オープンマインド」を他者に求めることは現実的ではないと言えます。
では何が必要か、その一つの答えが「共感」であると感じています。では「共感」を作るにはどうすればいいのか
「対話を続けること」
これしかないと感じます。弊社では6月から、社外の方による「フィードバック面談」を開始しました。
なぜ社外の人間かというと、上下関係や「アンコンシャスバイアス」の影響を避けるためです。
既に数名のフィードバックを聞いたのですが、ポジティブな想いを持って仕事に励んでおられる方ばかりで、この活動が間違っていないと確信を持てました。
ちなみに、これを行うにあたってコンサルタントは利用していません。中小企業で利用するには費用面での問題があるためです。
身近な教育や人事に関わった経験を持つ方、もしくはその道を目指す方に副業等のイメージで協力頂くと負担が減ります。自身の学びにもつながりますので、意外と控えめな報酬でも協力者は居られるかもしれません。傾聴が出来る人間性豊かな高齢者でもよいかもです。
弊社の改善もこれからですが「共感」の育成を通して、話しやすい環境を構築していきたいです。
同様の問題でお困りの方の参考になれば幸いです。
お気持ち感謝に尽きません🙇♂️