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私がこまごまとケーキを焼くなんて
「眠れぬ夜はケーキを焼いて」という題名の本があって、娘が生まれるまでの私は「なんじゃそりゃ!」と思っていた。
布団に横になっててもどうせ眠れないにしろ、ケーキを焼くなんて計ったり混ぜたり頭も体もフル稼働してしまうし、そこら中洗い物だらけになるし、焼けたらきっとホールで食べてしまうし、夜中にケーキなんて頭おかしいんじゃない?!くらいの気持ちだった(失礼)。だからまだ読んでもいない(失礼)。
でも最近は眠れないくらいならケーキを焼きたい気持ちがわかる。
ケーキを作り始めたきっかけは、娘が卵アレルギーだったこと。それから産後ダイエットがいつまでも終わらない自分のために「外でスイーツ買うよりはヘルシー なんじゃない?」と思うようになり、今は検索してなくてもSNSが米粉や甘麹のレシピをどんどん教えてくれる。
まず、作っているときは他のことを考えない。
そしてケーキ作りは最初はめちゃめちゃハードルが高いけど、やればやるほど準備も片付けも最小限、手間のかからない方法を覚えていく。
最後に、焼いている時の香りや出来上がりのふんわり感に問答無用で幸せな気持ちになる。これは、焼いた人だけの特権!
コンビニのスイーツはふわっふわで、見た目の大きさに比べて「あら?私食べたのかしら?」くらい軽いことがある。しっかりカロリー・糖質脂質あるのに。あれだけの値段してたのに。食べ終わった瞬間からもう甘いものを欲している。
ちゃんと味わって食べなよ、と娘に対してだったら言うだろう。認知症か、と私に対しても言いたい。
ちょっと前にカボチャとギリシャヨーグルトでレンチンのチーズケーキを作ったら、水っぽくなってしまって美味しくなかった。家で作ると全然美味しくないこともよくある。
でもお腹にはたまる。自分が作ったひと手間と自分が選んで揃えた材料がお腹にたまるのだ。
こじらせたカゼが良くなってきて、でも横になるとまだ咳き込む昨日。寝かせておいたバナナが黒くなってきたので、カボチャのリベンジにバナナでパウンドケーキを焼いた。
慌てないコツは、最初に使う材料を全部出してオーブンの予熱を始めること。
今回はバナナ2本、卵、米粉、油、ベーキングパウダー。米粉なので先にふるったりしないしバターを溶かす手間もない。
バナナを潰しもしない。娘と作るならビニールに入れて手で潰すのもいいけど、簡単にやるなら大きめタッパーに入れた材料をハンドブレンダーでブーン。(生地を出した後にタッパーに洗剤と水を入れもう一度ブレンダーすれば簡単に綺麗になるし、タッパーは食洗機にも入れられるので最近これが一番楽だと思う。)
今回は100均の型に取り出しやすいよう油を塗っとくことも、半端に余ってたアーモンドを乗せることも忘れなかった。
オーブンの予熱ができるまでに全ての準備が終わった。あとは200度で25分。
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油を躊躇せず使ったのでもちもちしっとり、外はカリカリ!冷凍してた生クリームやバニラアイスも合う!
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せっかくレシピがあるのに、いつも適当に材料を変えたり分量変えたりするから失敗する。
今回は美味しくできて大満足。次は何作ろうかな。
こちらのお店のバナナブレッドには到底かなわない。何が入ってるんだろう?想像するのも楽しい。
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