なぜ植物由来が地球温暖化対策に貢献しているのか
SDGsの活動報告を4年生の授業ですることに
小学4年生の授業でSDGsの活動についてお話しする機会をいただきました。
SDGsの目標達成に取り組んだイベントを開催したことがあったからです。その活動について生徒に話してほしいとのことでした。
#SDGs (エスディージーズ)とはSustainable Development Goalsの略。
「 #持続可能な開発目標 」と訳され、最近よく耳にはするようになりました。
実際にはなんだか難しそうと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし特別なことではなく、日常にちょっと意識するだけでSDGsの取組は始められます。
自分もSDGsに取り組んだイベント活動をしていました。
そのイベントとは、飲食店をしていたときに地元の飲食店から出る廃食油を再利用する活動に協力し、その再利用でできたエコキャンドルを灯すというエコキャンドルナイトイベントです。
小学4年生の授業でその活動についてお話させていただきました。
廃食油を再利用したエコキャンドルの活動
https://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/es/kibogaoka/index.cfm/1,6519,44,226,html
《実際の授業》
皆さんのSDGsについて調べた掲示をみて大変感心いたしました。
誰一人取り残さないための17の開発目標を2015年に国連総会において採択されたわけですが、この目標を達成するための取組は誰でもできるものです。逆に自分ごとと捉えていかないとみんなで達成することはできないと思い、自分も目標達成に貢献しようと取り組んだ活動があります。
今日はその活動をご紹介したいとおもいます。
皆さんにお土産をもってきているのでお配りします。
お配りしたキャンドルは100均で売っているキャンドルとは違うところがあります。
さてそれは何でしょう
・燃焼時間が長い。4-6時間灯ります。
・原材料がちがいます。
家庭や飲食店から出た廃食油を再利用しています。
この小学校に勤める前、12年間二俣川で飲食店、カラオケバーをやっていました。
飲食組合で広報の担当をさせていただいていたときに、飲食店から廃油を回収してエコキャンドルに再利用する業者に協力しました。そのことで、飲食店の廃油をエコキャンドルにする仕組み化をすることができました。
これは飲食店などででる廃食油を再利用した #エコキャンドル です。
エコキャンドルとSDGsの関わり
このエコキャンドルをつかって #キャンドルアート をつくり地元のお宮の境内に灯すイベント活動を2016年から取り組みました。
「旭エコキャンドルナイト実行委員会」は国際目標とするSDGsに貢献しつつ旭区を盛り立て、5つのミッション・ビジョン「夢のある未来を実現するために」「次の時代をつくる「何もないところに経済をつくる」「いかに思い出の場所にしてもらうか」「子供たちの活躍できるまちづくり」を念頭に楽しみながら市民発の地域活性化を図るための活動を行うことを目的として活動しています。
この活動において意識して取り組んだSDGsの目標は4つです。
7 #エネルギーをみんなにそしてクリーンに
11 #住みつづけなれるまちづくりを
13 #気候変動に具体的な対策を
17 #パートナーシップで目標を達成しよう
なぜエコキャンドルが「13気候変動に具体的な対策を」とかかわるのか
さて問題です。
エコキャンドルが「13気候変動に具体的な対策を」となぜかかわるのか
わかるひといますか?
生徒「二酸化炭素の削減に貢献しているからです」
いきなり答えが出てしまいました。
さすがよく勉強していますね
では、
エコキャンドルは燃焼するとCO2を発生するとおもいますか
アンケート取りたいと思います。
CO2は燃やせば発生すると思う人、手をあげてください。
CO2排出量はゼロであると思う人、手をあげてください。
これ両方とも正解です‼️
燃やせばCO2は発生します
発生しますが、そのCO2排出量はゼロとして計算します。
なんでそうなるのか
エコキャンドルの原料が、廃食油を再利用したものだからです。
廃食油は何からできていると思いますか。
食用サラダ油をつかったものです。
サラダ油は何からできていると思いますか。
「 #植物 」からできています。
このような #植物由来 の燃料が燃焼されて排出された #CO2 は #温室効果ガス 排出量として計上しないということにしています。
では何でそのようにしているのか
( ˙꒳˙ )?( ˙꒳˙ )?( ˙꒳˙ )?( ˙꒳˙ )?
皆さん #カーボンニュートラル って言葉を聞いたことありますか。
「カーボンニュートラル」って何
植物がCO2を吸う、吸収するのはわかりますか
(。・ω・)(。-ω-)(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
その植物が加工されて燃えるとCO2を出す、排出するのはわかりますか
(。・ω・)(。-ω-)(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
植物は地表上にあるCO2を吸って、それを出しているに過ぎない。
この場合、地表上にあるCO2は増えてますか、それとも一定ですか
生徒「一定!」
このような二酸化炭素の排出量と吸収量が同量であり、ゼロになっている状態をカーボンニュートラルといいます。
植物由来のものを焼却してでる二酸化炭素は、植物により大気中から吸収された二酸化炭素が再び大気中に排出されたにすぎません。大気中の二酸化炭素は増えるわけではなくカーボンニュートラルであると捉えられ排出量は増えないものとして計算することにしています。
植物由来の原材料であるエコキャンドルのCO2排出量はゼロとして計算されることになるのです。
化石燃料由来から植物由来で地球温暖化対策
では地表上のCO2排出量を増加させているのは何でしょう
石油、石炭、天然ガスといった化石燃料です。
化石燃料の場合は、もともと現在の大気中にはなかったCO2を地中から取り出して放出し続けることになります。使えば使うほど大気中のCO2濃度が高まることになるということになります。
100均のキャンドルの原材料にはパラフィンと書かれています。これは石油から精製したものです。
100均のキャンドルはCO2排出量を増加させています。
ですから、大気中の二酸化炭素を増やしてしまう化石燃料(石油、石炭、天然ガスなど)のかわりに、植物由来の燃料を使えば、出さずにすんだ二酸化炭素の分が、温暖化対策になる、と考えられています。
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2021/5/2追記修正
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2021/5/4追記
脱炭素には懐疑的な意見もあります。念のため。
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2021/6/12追記
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2021/11/4追記
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