夜にロルカの詩をひとつ
アンパーロ
白い服きて
家ではなんて一人ぼっち
アンパーロよ
(オランダ水仙とジャスミンと
そのあいだには赤道が)
きこえてくるよ
中庭のみごとな噴水
やさしいカナリアの
きいろいトリル
夕ぐれがくると見えてくる
糸杉の木々
小鳥どものふるえる喉
おまえはおちつきはらい
麻布に文字を縫いとる
アンパーロ
白い服きて
家ではほんとに一人ぼっち
なんてむずかしいんだろう
おまえが好きだと告げるのは
アンパーロよ
長谷川四郎訳『ロルカ詩集』(みすず書房)
白鳥は白い服を着ているわけではないのですが、何となくこの詩が思い浮かびました。
手元にロルカ詩集がないので、
引用しているサイトから孫引きです。
http://amadeusu.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-a684-1.html