【目印を見つけるノート】277. ヴェネチアとジェフ・ベックに見る「風」
うーん……長い目であきらめないでいよう。
きのう書き初めをしましたら、もっとやりたくなってしまいました。
そして、何を書こうかと考えた末にポンと思いついて書いたのがこれです。
遠離一切顛倒夢想
『般若心経』の一部ですね。
いっときお経を写すのにはまって、『般若心経』と『涅槃経』を写していました。作法にのっとったものではなく、便箋に筆ペンで。『涅槃経』はけっこう長かったと記憶しています。『般若心経』は高知のお寺で買った手ぬぐいをお手本に(八十八ヶ所のうちのひとつですね)。
私の習字は、結局お経になるようです😅
20代からしていますが、下手でもひたすらしていると、気持ちが整うように思います。
⚫風の時代とヴェネツィア
きのう、テレビで作家の塩野七生さんを拝見しました。ローマにずっと住んでいらっしゃって、歴史を書かれています。現在の情勢で「みんなが階段の踊り場にいる」という認識、歴史に例を引いて為政者が取るべき態度について語られたのはたいへん興味深いことでした。
よいモデルとして塩野さんがあげられたのは16世紀のヴェネツィアでした。異なる宗教の国とも広く行き来をし、交易で繁栄した国家です。その国が当時もあった感染症にどう対処してきたのかというのを特に詳しくお話されていました。
たまたまなのでしょうが、
そのあと同じチャンネルの別の番組で、今のヴェネツィアの人々の暮らしについてのドキュメンタリーが放送されていて、そちらもまた興味深く見ました。その街も無傷ではありませんが、それぞれの違いを尊重し、不便さを分かち合い、変化に合わせて暮らしていくという点で16世紀の気風が受け継がれているように思えました。
「風の時代」といわれますが、ヴェネツィアのモデルはそのようなものかと思います。
塩野さんがお元気に語られているご様子を拝見し、ファンはホッといたしました。
⚫さてさて
そうです。明日から自分の書き続けている、『16世紀のオデュッセイア』の第10章を始めます。明日は章始めの詩と第一節の予定です。夕方以降の更新になります。
『ふたりのルイスと魔王』というタイトルです。ファンタジーのようですね😉
『指輪物語』っぽいか……いや、全然違います😅
さて、従来は水・金曜に更新していたこのお話ですが、この夏までに限って週1回にすることにしました。
この章はけっこうな量の草稿がありますし、週2回更新はこれまでより容易なのですが、意識してペースを落とすことにしました。
他の小説を書く隙間を確保しようという事情によります。
他にも、noteでもちょこちょこと気づかれないぐらいの変更をしようと、いや、もうしています。
私は風というより、熱風ですが。
やることをやる、かな😉
⚫風のようなギタリスト
さて、今日の1曲はジェフ・ベックの『Red Boots』です。
この方はエリック・クラプトン、ジミー・ペイジと並んで『3大ギタリスト』と日本では言われていますね。1960年代に『ヤードバーズ』というバンドに在籍したというくくりでそうなったようですが、タイプはずいぶんと違います。
3人の中で、いや、多くのギタリストの中でもベックさんは風のようなギタリストだと私は思います。マージービートのようなところからハードロック、フュージョン、テクノ、ドラムンベース、最近はジョニー・デップとのコラボ……「えーっ、どっちに行っちゃうの」という辺りがもう、風ですね。人の組み合わせもガンガン変わる。この人のこだわりというか軸は、「おもしろそう」とか「楽しそう」なのでしょうか。つむじ風のような人かも😆
そして改造と庭いじりの好きな人。
ライブハウスでジェフ・ベック、いいなあ。
以下余談です。
中学生のときですが、ジェフ・ベックさんを浅草案内するという、とんでもない夢をみました。会話は全部英語、生まれて始めての経験でしたね。もちろん、たどたどしい英語ですよ。
そうしたら、お礼だってギター聴かせてくれました。
あんないい夢は滅多に見られないです✨
それではまた、ごひいきに。
尾方佐羽