【目印を見つけるノート】873. ここからじゃ、ここからじゃ
終日、曇りか雨のようです。
傘が必要かな→不要でした🙍
今日は室内の予定もあるので、動きは小幅でゆったり。ここのところ脚が棒のようで、日頃の運動不足が見事に証明されました🙍
きのうは、岡山県高梁市(たかはしし)に行きました。電車でいうと山陽本線で倉敷まで行って伯備線に乗り換えるのです。それで到着。とはいえ、待ち時間を含め1時間半かかりました。
電車を撮ろうと意気込みましたが、いつも黄色の電車だなあと。特急を待ってパシャとしたいですがタイミングが合わなくて。貨物列車の割合が多いというのも感じます。
それがイコール、普通列車が減ったというようには思いたくないのですが、場所によってはそうなのかもしれません。
山陽線は、部活なのでしょうか、学生の皆さま用車両のようでした。私はいくら気取ろうが、「おかん」な感じです。隣の女子お二人が、地理と歴史の問題を出しあっていましたが、聞いているのがとても楽しかったです。スリランカの首都の名前は私も詰まりました。
→スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ
→スリジャヤ……と詰まるのです。
伯備線(岡山~新見~伯耆大山)はーー途中までしか乗っていないのですがーー高梁川に沿って進み、美しい山あいの景色を楽しめる路線です。最近、この辺りの鉄道路線の存廃が話題になっていますが、「素晴らしいのにな」とため息をつきます。
備中高梁からバスで成羽(なりわ)に行きました。ここはもう、ずーっとずっと来たかった場所でした。
ここのところ、『水野勝成』さんパワープレイなのですが来週初めまではずっとそうです。ご容赦ください。
その水野勝成は、いろいろあって長く放浪していました。15年ぐらい?
とても強かったので雇われ武将をして食い繋いでいたのですが、ついにある雇い主(黒田長政)とぶつかって出奔。追手まで出されて、雇われ武将もできなくなりました。
あてどなく放浪しているときに、勝成(通称六左衛門)を見込んで食客(しょっかく、家臣ではないが禄を受け勤める)として迎えた人がいました。
備中成羽の領主、三村親成(ちかしげ)です。そして勝成=六左衛門は3年を成羽で過ごし、親成に送り出され勘当した父に詫びを入れ家に戻ります。
三村さんはーー私の見立てではーー大恩人なのです。
えーと、ジャン・バルジャンにとってのミリエル司教ぐらいなのです。(『レ・ミゼラブル』より)
どれほど大恩人かは、どうか小説をご覧ください。
私は、成羽の話を小説に書いたのですが、これまでずっと行けませんでした。当時は一生懸命想像して書きましたが、いつか絶対に行くぞと思っていました。
ただただ、ただただ、感無量でした。
当時の三村氏の居館はほぼ跡形のない状態になっていますが、水路は堀だったのかなとか、この石のいくらかは当時のものだったりしないかなと、やっぱり想像してしまうのでした。
六左衛門が川沿いの野原で寝っ転がって空を見ていたのかなとか、親成に叱られていたのかなとか、おとくさん(勝成の最初の妻)が野良仕事を手伝っていたかなとか、何か、涙の出そうな光景でした。
「おう、わしも泣きそうじゃ」
観光案内とコミュニティセンターを兼ねている成羽の『たいこまるプラザ』では、場所を丁寧に教えてくださり、この地が発祥だという『備中神楽』のビデオも流してくださいました。演目は大蛇退治で、スサノヲの勇壮な舞いはもとより、大蛇の酔っぱらいかたがそれはそれはたいへん秀逸で……笑いました。
ありがとうございます。
それからまたバスで高梁に戻り、駅と直結した図書館(ツタヤさん運営でたいへん美麗です)に駆け込み、ドカドカっとコピーするのでした。本当にドカドカっと。
資料集めなどという作業をしていますと、本のコピーを取るのは超速になります。それだけは自慢します。
それでちょっと疲れて、帰りは岡山まで寝て行って、桃太郎像を撮ってきました。きび団子がほしい🍡
いったん戻ると再び外に出たくなくなると思って、そのままカフェに行きご飯を食べました。そちらのお店には前に1回行ったことがあって、ずらーっと並んだCDやアフリカの調度品などをまた見たかったのです。
そして、マスターさんとブルースのお話になり、Tーボーン・ウォーカーのCDをかけていただいたのでした。
時には心細い短期移住の夜に灯りを灯していただきました。
ありがとうございます。
そのお店、『ポレポレ』さんではハイチから直接コーヒー豆(カフェ・クレオール……エチオピア原産のアラビカ種の原木に実るコーヒー豆)を仕入れて提供されています。苦味や酸味も立っておらず、まろやかかつスッキリとした飲みやすいコーヒーです。お砂糖やミルクなしで美味しいです。
おかわりしました😄
豆は販売もしているとのことでしたので、URLを貼っておきます。
お店のサイト
コーヒー豆を販売しているサイト(BASE)
ハイチというと、想像が飛びますが、ジョン・レノンさんが最後のインタビュー(になってしまった)で、「ハイチとか、ジャマイカとか」と言っていたのをパン!と思い出します。ラジオで聴きました。思い出すものがちょっと変わっているのでしょうか。
そのときこの曲がかかっていました。
JOHN LENNON『(Just like)Starting Over』
さて、
今日はうって変わって少しばかりへこんでいて、夕刻本がたくさん置いてあるカフェに入ったのです。パフェが有名だとのことです。毎日発見ですね😆
そうしたら、暮色の空にお城が浮かび上がっているのがカフェの窓から見えて……。
「ええよ、ここからじゃ、ここからじゃ」
と慰められている気分になりました。ああ、正確な地域言葉ではないかもしれませんが、
何て贅沢な慰めなのでしょう。
Just Like Starting Over.
あ、天守の上の方、灯りが点いている👀‼️誰かいるのかな😁
きのうは大蛇にBLUES、今日は天守の灯りに慰められました。
今日の細かい話はまた明日にでも。
それでは、お読みくださってありがとうございます。
尾方佐羽
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