【目印を見つけるノート】857. 川を下ると東側にお城があります
最近夢をよく見ます。たいていどこかで人と話している夢なのですが、起きるとほぼ覚えていません。ただ、自分はすごく慎重に言葉を選んでものを言っていたなあという、抽象的なことだけはっきり感触が残っていたりします。
きのうは立秋でしたが、今日は猛暑の戻りでしょうか。8月8日の8時8分を撮ってみたりしました。今月は「ある時間」を留めることが多いですが、8並びはちょっとしたオアシスでしょう。
クジラとイルカのような雲も。
さて、8月8日は例年ひとつのことを書いて自分の文章の引用をしていますが、見てみると穴が多くて、ちょっと直すことにしました。
福山城は今年、築城400年だということをしょっちゅう書いていますが、
築城(1622年)当時の遺構で現在残っているのは、伏見櫓(やぐら)、筋鉄(すじがね)御門など一部なのです。
明治になった後にお城の敷地は縮小されたのですけれど、その時点で天守などは残されていたのです。昔の写真を拝見しましたが櫓が連なる奥にそびえるような天守は壮観の一言でした。
その天守は空襲で焼け落ちました。
1966年に御湯殿や月見櫓とともに再建され、2022年に再び当初の姿を復元する形に建て替えられました。天守北側の黒い鉄板貼りという当初の偉容も再現されました。市民・行政の皆さまの熱意と尽力の賜物です。愛を感じます。
今日は福山空襲から77年です。
1945年8月8日午後10時25分、91機のB29爆撃機が襲来し、約1時間にわたって焼夷弾約556トン、5,700発を1時間に渡って投下しました。市街地の約8割が焼失し、犠牲者355人、重軽傷者864人、焼失家屋1万179戸という大きな被害が出ました。罹災者数は47,326人、当時の人口58,745人に占める罹災比率は約81%と記録されています。
この空襲で福山の市街地は壊滅的なまでに焼失したのですが、福山のシンボルである福山城天守もこのとき焼け落ちたのです。
📗出典
※死者数は『福山市戦災死没者名簿』による、その他『第20航空軍戦術作戦任務報告書・米国戦略爆撃調査団』によるーーと記載
当時尾道に住んでいた方は、「福山の空は真っ赤だった」とおっしゃっていました。福山に行ったときお寺巡りで乗ったタクシーの運転手さん、その節はありがとうございました。お手紙は届きましたでしょうか。
日本本土空襲は福山だけではありません。
B29爆撃機は1944年11月から終戦までに、全国の主要都市113か所に約17,500機来襲し、爆弾11万個、焼夷弾476万個以上を投下しました。正確な犠牲者数は分かっていません(おおよその数もまちまちです)。数十万人、という言い方しかできません。北海道から沖縄まで、くまなくです。
父は幼い頃札幌で空襲にあいましたし、目黒の喫茶店のママさんにも一帯が空襲にあった話を聞いたことがあります。東京大空襲とは別です。5月だとお聞きしました。
枚挙にいとまがないのです。
福山の空襲は広島原爆投下の翌々日でした。
福山市戦災死没者慰霊の像『追憶』(母子三人像)が福山市中央公園にあるそうです。今度見に行こうと思いますが、その像の基になったお話も総務省のサイトから引用します。
そして、
福山が爆撃された翌日、長崎に原爆が投下されました。
私は、水野勝成という人が福山に城を築き、城下町を拓くに至るお話を書きました。この小説のタイトル画像は1966年に再建されてこの前まであったお城です。今度新しいお城を撮りに行って差し替えようと思いますが、この姿にも愛着があったりして。
かの地の小学生さまは写生しに行ったりしたのだろうとノスタルジックな想像もします。
人生紆余曲折続きだった水野勝成が、還暦を前に完成させた福山城はまさに実現したい夢そのものだったのだろうと思います。
幕府から西国の要衝を任され、意気軒昂に「泰平の世」の礎として、自分の生涯をかけた仕事として福山の町を作ったのです。
それは焼かれてしまいましたが、城下町の皆さん(市民の皆さん)が元和も昭和も令和も変わらずに愛を抱いてくれるのですから、きっととても嬉しく感じられているでしょう。
もらい涙✨
Jimmy Reed『Down in Mississippi』
ミシシッピ川ではなくて、福山ならば芦田川ですけれど😊
ちなみにReedは「葦」という意味です。あしからず。
それでは、よそもののひとりごと、お読みくださってありがとうございます。
尾方佐羽
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