バスルームから愛を込めて
バスタブにつかりながら、
これから書くお話の
主人公の女性の名前を考えました。
本当はね、名前があるのです。
歴史を書くときにいちばん困るのは、
女性の名前が不詳なことです。
だれそれの娘(女)・母とか、
どこそこのお方とか局とか、
「くーっ😣」と思うことばかり。
お風呂につかりながら、
もし私に『ムー』的な能力があったら、
女性の名前を片っ端から教えてもらおうと
思ったりもするのですが、
あいにくと、ないようです。
あなたの愛しい人は
あなたのことをなんと呼んでいたのですか。
とりあえず今回は、
バスタブのバラいろの
湯気にぼんやり浮かんだ
名前を使います。
それが本当だったら
どんなにいいでしょう。
腕を後ろで組んで肩を回します。
ぐるぐると。手を組み換えてぐるぐると。
けっこう第六感を使ったかも(まさか!)。
とても眠たくなりました。
山下久美子『バスルームから愛をこめて』
ということで、
おやすみなさい😊
尾方佐羽