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【目印を見つけるノート】1787. 「志」と「態度」の違いを思う

明日は新月だそうです。
2月も終わります。
何か始めたいサイクルです。

さて、きのうは早稲田大学エクステンションセンター(オープンカレッジ)『日本人と儒教ー日本儒学者列伝』の冬講座最終回でした。今期のテーマは『対比させて考える江戸後期の儒教』ということで、石田梅岩と佐藤一斎、広瀬淡窓と頼山陽、藤田東湖と吉田松陰がそれぞれ紹介されました。
江戸後期の儒教は朱子学、陽明学を消化した折衷的なものであるというのがそれぞれに通ずる点だということです。時代も動いてきて、政権の中枢(幕府)にもの申す色合いが濃い時期でもあります。是々非々で時代に合う考え方を作っていったのでしょう。ですので、学問というよりは論であるとか「行動指針」のようになっていくのです。

そして最終回の吉田松陰です。
29歳で生涯を終えましたが、彼が任された松下村塾の門下は皆さまご存じのように維新の志士、あるいは明治政府の重鎮になっていきます。
「志を立てて以て万事の源となす」(レジュメより引用)という言葉がその後に大きな影響を与えたのです。「志士」という言葉が盛んにいわれるようになった元でしょうか(起源は論語)。
松陰は学びと投獄・謹慎を繰り返す中で次第に倒幕の方向に舵を切っていきます。引用された文章を見ましたが、ラディカルだなと思いました。
もしかすると、平和裡に私塾で塾頭をしていたらまた違った思想があったのかもしれませんが、彼の暮らしがどうであれ、そのラディカルさが変革を後押ししたのは間違いない。そして長く続いた武士の政権を終わらせたことも事実です。

そうですね、学者さんからは一歩出てしまっているような印象です。

またもや講座の詳細な内容を書けていませんが、ご容赦を。

行動がなければ、事態が変わらないときもあるのだろうと思います。ただ、変わったあとどうするかという方がよほど重要だと思います。変わった後で総体的に前より悪くなる場合も少なくありません。フランスは革命後しばらくは一向に政情が安定しませんでした。世界も決して優等生だったわけではない。

質問できなかったのは、佐久間象山の名前の読み方ですね。あ、それだけでなく佐久間象山の影響がどれぐらいあったのかなというのもふっと思いました。調べます。

志がまず優先する、というのを聞いて、
『プラグマティズム』(ウィリアム・ジェームス)を思い出しました。
かの本には「結実に向かう態度」というような言葉がありました。志が「動機」だとするならば、結実に向かう態度は「現在から未来を見てふるまう」というようなことなのかなと思います。『プラグマティズム』の本を今は持っていませんので、それ以上のことは書けませんが、結果は固定しても他は可変的なのかと思います。その結果(目的)が、億万長者でも聖人でも、個人の幸福と社会への貢献のバランスが取れていればいい、ぐらいのイメージ。

時期的にはプラグマティズムの方が少し後ですが、流れとしてはそれ以前からあったものでしょう。行動が大事だということは同じでも方法にはずいぶん違いがあるのだなと思いました。

そう思うと、有名なクラーク博士のおっしゃるambitious も「志」とはちょっと解釈が違うように思いました。大きな望みを持って行動しなさい、ということではないかなと。

小さなことのようですが、言葉の影響はとても大きいと思います。例えば、「六根清浄」とか🤔かな。今なら「炎上」もかな。

今期は6回の講座、毎回知らないこと、考えることがあって、時にはゲシュタルト崩壊もしてとても楽しかったです。
学問の内容(朱子学とか)、儒者さんの人となりと繋がり、その当時の社会情勢、お墓やゆかりの場所の紹介もあって、たらふく御馳走をいただいた感じです。
通年で受講できないのが残念ですが、また夏の講座を受けたいと思います。また今日からへそくり貯めなきゃ。まずは、おさらいだ😆
ありがとうございました。

さて、私は歴史のお話を書いていますので、調べたり習ったりしています。単純に歴史が好きだというのもありますが、書いているうちにだんだん、今住んでいるここってどういうものなのかなと並行して考えるようになりました。最初から高い志があったわけでは、もちろんないです。

私は偶々ここに生まれて、生きているわけですが、不思議に思うことがたくさんあります。そんな「今、ここ、そして先」を捉えるために、歴史や先人の考え方を学ぶのはとても役に立つということに気がつきました。

たぶん、多少不思議でも、個人としては日々安全に暮らせればそれで十分なのです。

ただ、そこから一歩視線をずらせばこれまたいろいろなことがあります。同じときにあってどうしたらよくなるか、何もできないまでも考えていたいと思う。
そんなときに役に立つということです。

歴史は現在を写す鏡だと思っています。
学んでいるといっそう、強く思います。

そしてまた浅学なりに時に習い続けると、そのようなことです。

春から初夏までは小説の方にかかりますので、講座イベントの受講や観覧は3月初旬でいったん区切りかな。
さて、今日もお仕事がんばろう。

U2『Uutil The End Of The World』

U2をまったく聴かないという方でも当時この曲を耳にされたことがあるかもしれません。ヴェンダース監督の映画に使われていたからです。
映画のイメージにも合う、スケールの大きい曲です。でも、繰り返されるのはLoveという言葉です。U2はこの辺りから内省的な曲が増える印象ですけれど、結局は愛に帰結すると私はとらえています。
そして、
You miss too much these days if you stop to think.
というくだりがありますが、それについては同感です。

もちろん、愛も😊♥️
私の行動のみなもとですし、目的かもしれません。
疑っていますか。

今日もお祈りしています。

それでは、お読み下さってありがとうございます。

尾方佐羽

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