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【目印を見つけるノート】3. チェーザレ・ボルジアと『Iko Iko』

きのうは文字通り、家に引きこもっていましたが、図書館の本の返却日までスルーしてしまいました! 今日行ってきます。

私の最寄りの図書館は現在、本の返却と再貸出、予約本の受け取りだけできます。必要な本があったら電話で問い合わせて、取り置いてくれます。この前はそのパターンで16世紀フランスに関する本を2冊、他自治体の図書館から取り寄せてもらいました。そちらの返却日は10日後ですが、この2冊、合わせて1,469ページあります。

あ、数えなければよかった……。

・『言葉の現場へ』(高橋薫 著 中央大学出版部)
・『ラブレーの宗教』(リュシアン・フェーブル著/高橋薫訳 法政大学出版局)

この2冊です。興味のあるかたは手に持ってみてください。重いです。あまり書店では売っていないかもしれません。

私は速読ができませんが、書く参考にする本については自分なりの読みかたがあります。はじめに全体をざっと見て、大まかな内容だけつかみます。相当厚い本でもここはさほど時間がかかりません。そこから自分の必要な部分に栞をはさみます。ガシガシと。そして、栞の部分を熟読します。その段階でもう書き始めていますので、書きながら栞の前後を読んでいきます。それから改めてざっと全体、無理ならば最低1つ2つ先の栞までを見ます。結果的に行ったり来たりになりますが、書くためにはそれがベターなようです。

歴史を書くときは、広角レンズとマクロレンズと望遠レンズがいるように思います。魚眼レンズはいらないかもしれませんが。

縮小して営業するのでも、図書館という日常がまだ残っているのは救いです。

きのう、私の住んでいる東京で新型コロナウィルスに感染していることが分かったかたは、143人だと発表されました。これまでもそうですが、いっそう気が抜けなくなったと感じます。一市民としてはできるだけ人のいるところに行かないようにするぐらいしかできません。

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さて、私は歴史小説を書いています。そちらがメインです。

現在書いているのは『16世紀のオデュッセイア』といいます。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793313132/416136725

タイトルの通り、16世紀の世界がテーマです。あっさり書けば一言ですが、とてつもなく大きい話です。始める前は「できるものだろうか」とたいへん悲観的でした。

そこから2年半が過ぎ、毎週水曜日と金曜日に更新するペースを何とかキープして連載してきました。今はカトリーヌ・ド・メディシスの少女時代がテーマの第8章ですが、おそらくまだ、全体の半分にいたっていません。量的にいえば現在110万字ですが、どこまで行くのか自分でもよく分かりません。際限がないので、合間に応募用や他の連載の原稿を書いています。他のものは鎌倉時代や戦国時代がテーマです。それらについては改めて紹介させていただきたいと思います。

この長大な話のきっかけはイタリア・ルネッサンスの寵児、チェーザレ・ボルジアでした。彼から広がる話が書きたいと思って書き始めたのです。

さて、
4月から明治座で『チェーザレ 破壊の創造者』というミュージカルが始まる予定です。

すでに4月13日(月)から4月15日(水)の上演中止を決定していますが、その後のスケジュールも情勢しだいになるそうです。
https://www.cesare-stage.com/article/15

チェーザレを書いたはしくれとしても、時代考証がしっかりして、絢爛豪華な舞台になると楽しみにしています。できる限りの上演ができることを心からお祈りしています。

それは、ほかのすべてのエンタテイメントについても同様です。

このようなこと、他のことがたくさんあること、本当に残念です。
早く全世界で終息してほしいです。

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チェーザレ・ボルジアの野望を断ったのは、伝染病(マラリアといわれています)でした。彼と、彼の父親(教皇アレクサンデル6世)がローマで流行したマラリアに罹患したのです。数日で父親は亡くなりました。そしてチェーザレも数週間病にさいなまれたのです。幸運にも彼は回復しましたが、運命は彼を引き上げてはくれませんでした。

チェーザレはその後、スペインに追放されます。
ただそこから、彼が野望ではなく、自分の人生について考えるようになったと私は考えています。
小説ではそこから書き始めました。

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土曜日にJ-WAVEの『SHIBUYA DESIGN』という番組を聴いていました。『パイドパイパーハウス』という老舗レコードショップの店主の方が電話で出演されていました。時代の証人としてのお話がとても面白かったですし、Dr.Johnの『Iko Iko』がかかって、気分がとても上がりました。
ああ、去年ライブでA.K.I.BLUES BANDが演奏していました(2019.8)。
見たいなあと激しく思いました。

このライブハウス、高円寺JIROKICHIは4月末までお休みになるという告知を見たところです……。
https://jirokichi.net

(撮影OKタイムに撮りましたが、なぜ、皆さんがあちらを向いているときに撮ってしまったのでしょう)

いろいろ待つ日々ですが、6月20日に延期になった『Record Store Day』を楽しみにお待ちしています。

それではまた、ごひいきに。

おがたさわ
(尾方佐羽)

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