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【目印を見つけるノート】173. 四谷シモンさんの人形とペーパー・ムーン

きのう、上の子どもが「いいんじゃない」というのでアンクレットを見せる目的で脚の写真を出しましたが、下の子の反応がかなり微妙でしたので止めました。
子ども(ティーンエイジャー)の感覚は貴重です。

ただ、自分の身体をあのように見ると、自分のものではないような感じがします。主体ではなくて客体という感じです。

四谷シモンさんの人形を持っていたら、蜷川実花さん風に撮ってみるのですけれど……試しに売っているのか見ましたが、それはないでしょう。

そのように強く思い出しましたので、四谷シモンさんの人形について少し。

⚫人形を超えていく人形

ご存じの方が多いと思いますが、関節に球を入れて動くようにした耽美的な人形を制作されている方です(球体関節人形)。澁澤龍彦さんや金子國義さんとの深い交流もよく知られています。
人形作家というだけでなく、時代・文化を象徴するアーティストだと思います。

ちなみに、シモンさんはニーナ・シモンから取ったとWikipediaに出ています。

個人的には耽美的というよりも、ソフィア・コッポラの『ヴァージン・スーサイド』のような「永遠の少女」のイメージです。

こちらが特徴的ではないでしょうか。

少女だけでなく、他のいろいろなテーマでも制作されています。成熟した女性も制作されています。

こちらは男性の人形を制作されている動画。このようなシーンが見られるというのは、たいへんな眼福です。

天使やキリスト像も制作されています。

ここに至ると、私はルネッサンスの彫刻を思い出さずにはいられません。材料や技法の違いはもちろんあるのですが、ミケランジェロやドナテッロに通ずるものがあると思います。また、四谷シモンさんは機械人形も制作されていますが、レオナルド・ダ・ヴィンチの機械制作を彷彿とさせます。どうでしょうか。

人形という枠を超えている人形です。

⚫『ペーパー・ムーン』とお籠りクラフトとばら

隠れていたビーズのストックの中に、プラスチックパールのパーツをわんさかと見つけてしまいました😅 
こんな感じです(一部)。

いったいどれだけストックしているのでしょうか。などとこぼしても仕方がないので、お月さまのイヤリングを作りました。

何気に軽く揺れる感じがいいです。チェコガラスの夜色ビーズのおかげで、さほど子どもっぽくもならず意外と使えそうです。優秀ですね。

これを見ていたら、映画の『ペーパー・ムーン』を思い出しました。怪しい紳士と可愛い少女のロード・ムービーです。

今年の1月の末に下北沢のライブハウスで幕間のビデオ画面に、この映画が流れていました。それを懐かしく見ていたことを思い出します。

あのライブは一生忘れないぐらい素敵でした。まさかのナンバーに不意を衝かれてポタポタ涙をこぼしてしまいましたね。
その印象と『ペーパー・ムーン』の映像がなぜか重なっています。

ここで1曲。その映画のテーマ曲です。
Cliff Edwards『It's Only A Paper Moon』。ジャズのアーティストなど多くの方がカヴァーしていますが、こちらが今日の気分です。

あのときは、ライブハウスにこんなに長く行けなくなるとは思いませんでした。


それはただの
段ボールの海に輝く紙の月
でもにせものだとは思わない
きみがぼくを信じてくれるなら
(意訳さわ)

紙のお月さまに私はお祈りします。
早く世界中の、今のような状況がよく変わりますように。

下北沢のライブハウス『CLUB Que』で25日(金)に伊東ミキオさんと藤井一彦さんのふたりライブがあります。素敵な鍵盤奏者と弦楽器奏者😆歌ももちろん🎵
有観客ですが、チケットはどうかな……配信もありますので、Queさんのリンクを置いておきますね😉

https://mobile.twitter.com/CLUBQue/status/1296296399173189637

さて、ばらですが今はつぼみ2つで、あと2つぐらい出てきそうです。

それではまた、ごひいきに。

おがたさわ
(尾方佐羽)

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