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【目印を見つけるノート】28. ロザリーの月に行けたなら

きのうは救急車の音が5回聞こえました。午後から夕方に集中していました。

⚫近況です

きのうは近くのコンビニに行きました。店員さんの変わらない笑顔に頭が下がります。「がんばってください」と声をかけるのは社交辞令ではないのです。
密とはいいませんが周辺は人がいるなあと思いました。私の住んでいる区ではまだマスクが届いていないからか、していない人が時おり見られます。かと思えば、箱入りマスクを持って歩く年配の男性もいます。薬局以外で売っているところがポツポツあるようですね。最近は焦って探したりはしなくなりました。

晴天で夏日に近い日、ツツジはまだ健在、コデマリは盛りを過ぎたようです。

きょう、3月まで11年在職した会社から最後の給与明細をいただきました。そういえば先週、社会福祉協議会で「ないか」と尋ねられたのですが、「ないです」と言って他の書類で代用できました。聞けばよかったですね。お世話になりました。ありがとうございます。


⚫福山に行こうと思っていました

5月になったので書きましょう。本当はメイデイのことがいいかなと思ったりもするのですが、今度にしようと思います。


5月には広島県福山市に調査行をしようと思っていました。現状とても難しいので残念です。
なぜ5月かといえば、例年、『福山ばら祭』があるからです。今年は情勢もあって、ネットやラジオで工夫して配信されるということです。
『福山ばら祭2020』サイト
https://fukuyama-matsuri.jp/bara/sp/

私がばらを好きなことは、これまでのnoteをご覧いただいた方ならお分かりいただけるかと思います。今はばらを乾かしながら『趣味の園芸5月号』(特集はばらとクレマチス、NHK出版)を眺める日々ですが、そこにも福山のばらの記事が横浜に次ぐ量で出ています。うふっ(不気味な笑い)。
そう、福山は日本有数のばらの町なのです。

ああ、きっと今頃福山ではたくさんのばらが咲いているに違いない。見に行きたい。自分のからだにしみつくぐらい、ばらに浸りたい。陶酔。

いちばん残念に思われているのは、丹精込めてばらを育てていらっしゃる福山の方でしょう。私はネットで堪能させていただきますね。楽しみにしています。

⚫水野勝成という武将

生まれも育ちも東京の私が福山に親しみを感じているのは理由があります。

私が初めて書いた歴史小説は『天下無双の居候 六左衛門疾る』です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793313132/121115271

このお話は江戸時代初期に備後福山藩を興した水野勝成という人のことを書いたものです。歴史小説も時代小説もまったく書いたことがないのに、この人にぞっこん惚れ込んで取り組んだのです。

彼を知るきっかけがありました。

それはもう、1990年代の初めに遡ります。
当時(今もか)、よく見に行っていた(いる)バンドがあります。そのメンバーの方おふたりが藤井さんとおっしゃいます。同級生だということなのですが、知ったところによると、広島県福山市には藤井さんという苗字の方がとても多いようなのです。クラスに3~4人いる場合もあるということでした。

なぜ福山には、藤井さんが多いのだろう。

バンドのファンであることもありますが、素朴な疑問がわきました。当時は取材記者のような仕事をしていましたのでつい調べてみました。結果、初代福山藩主の水野勝成の妻が藤井氏の出であることによるのではないか、ということが分かりました。でも分かったのはそこまで。当時はWin95も出ておらず、インターネットで何でも分かる時代ではありませんでした。

時間はワープします。

2010年代になって小説を書くようになり、ふっとそのことを思い出しました。そして改めて本腰を入れて水野勝成と妻について調べ始めました。
彼はごくごく控えめに言っても、一番槍の暴れん坊といいますか破天荒な人です。そこをクローズアップして海音寺潮五郎さん、早乙女貢さんが著した小説もありました。でもそこに妻のことも出自もほとんど書かれていない。はしため扱い(涙)。
加えて、勝成の前半生のストーリーはビカレスクそのものだったのに関ヶ原以降は藩主のお手本のようになっていった。どこでスイッチしたのだろうということも疑問でした。
その辺りを書きたいなと思って小説にしました。

そこをきっかけに、歴史小説を書くようになりました。ですので、とても感謝していて、ずっと大切にしたいのです。

2022年、水野勝成が福山城を築いてちょうど400年になります。お膝元の福山市ではすでにそれを記念するイベントをスタートしています。
『福山城築城400年記念事業』サイト
https://fukuyama400.jp

▲福山城の写真 by おがたさわ

足しげく通うことはできないのですが、今年はぜひ調査行したいです。2022年にはぜひ福山に行って、ぶち楽しい時間を過ごしたいです。
そして2017年にサイトで公開した『六左衛門』も含めて、水野勝成の名を知ってもらう一端になれたらいいなと願っています。
本編は完結しましたが、2022年まで毎年ひとつ番外編を更新しています。去年は何と宮本武蔵でした。今年はこれからです。

単純に、応援したくて仕方ないのです。

⚫イカシたバンドです

一昨年、去年とパシフィコ横浜で開かれた『お城EXPO』で福山城のブースを訪問させていただいて、福山の方とお話させていただく機会もいただきました。
ひとつのお話でこんなに素敵な出逢いをいただけたこと、本当に幸せです。その節は図々しくて、本当に失礼いたしました。

『お城EXPO福山城ブース訪問記』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793313132/121115271/episode/2521053

思えば、私の初恋の男子は福山出身の世良公則さんと同じ誕生日(年齢は違います)だったりもして、いや、同じ誕生日だから好きになったような気もする……などと幼い記憶も引っ張り出します。
福山にはもともと親しみがあったのかなって長い長い時間が経った今、思ったりもしています。

さて、そもそものきっかけになったバンドのお名前を出しても大丈夫でしょうか。
THE GROOVERSです。
これまでもさんざんこのエピソードを書いてしまっていますが、どうかご容赦ください。
大事なきっかけをくださってありがとうございます。

ロッキン・ブルーズ、ゾクゾクするほどイカシた音をかましてくれるバンドです。もうじきになるかと思いますが、アルバム『RAMBLE』のヴィニール盤の発売を心からお待ちしています。
(CDは既に発売)
ライブを拝見できる日も待ち焦がれています。

最後はファンモード全開で締めくくらせていただきました。
それではまた、ごひいきに。

おがたさわ
(尾方佐羽)

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