【目印を見つけるノート】578. お出かけびよりに考えてみる
けさ、行きつけのコンビニエンスストアでちょっと悩ましい光景を目にしました。
女性の店員さんが男性の店員さんに注意をしていたのですが、注意というのは控え目な表現です。正確に言えば恫喝に近かった。
私はとりあえず、レジに寄っていって品物を出しました。それで注意は中断したのですが、私は愛想よく対応しているその女性を見て、少し悲しくなりました。
そのかたがきつく同僚にあたるのを何度も見ています。それで辞めた人が多くいることも知っています。ああ、仕事はできるのだろうけれど、感情をぶつけずにはいられない人なのだなと思います。ただ、言われた方はたまったものではありません。
このような事例は年齢・性別・立場を問わず多くあるだろうと想像します。
このようなとき、どうしたらいいのだろうかと散歩の間に考えていました。いろいろ考えました。このケースについてどうこうしようということも含めて。
ジェフリー・アーチャーの『ロスノフスキ家の娘』という小説を思い出します。主人公のフロレンティナが名門大学を卒業して、父親の経営するホテルに勤めるくだりがあります。いわゆる社会勉強なのですが、ここで彼女は遅刻の多いジェシーという女性に皮肉を込めて注意します。ジェシーは怒って自発的に辞めてしまいます。その部署の長は「みんなそれぞれ役割を担っているのです」とフロレンティナを諌め、父親は娘の言動に怒ってホテルを辞めさせます。
このくだりでは、チームとして業務を遂行すること、人の違いや長所短所を認めること、人の感情を荒立てるようなことをしない……などの教訓が得られます。ただ、それを実践できるかというとなかなか難しいですね。
行きつけのコンビニの話に戻りますが、私は上長ではありませんので配置転換や人的調整はできません。ただ、客としてそういう場面に出くわしたら、積極的にレジに行く(中断させる)ぐらいかなという結論になりました。客として見ていて気分のいいものではありませんから。
本当はね、「おう、おう、いいかげんにしな」と時代劇のようにやりたいところですが。遠山の金さんか。
うーん、一同大笑いなことをして丸く収められたら理想的なのです。
非寛容な事象を目にすることは往々にしてあります。その背景も含めて考えることは今とても大切なことかもしれません。
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そうそう、お散歩の話です。
今日はこちらのお寺に散歩の、遠足の、写生のお子さんがたくさんいました。千人規模ではないでしょうか。貸し切りバスで来ているかたもいらっしゃいました。
少し曇りがちですが、気温も高く、いいお出かけになったのではないでしょうか。お子さんが多いというのはいいですね。私などはニコニコになってしまいます。
絵を描くならどこでしょうか。雲を描いたら怒られちゃうかな。中には建物のフォルムを実によく捉えていたりする方もいらっしゃって、敬服します。
目に見えるものをどう捉えるか、
どの位置から見るのがよいか、
それをどう表現していくか、
十分に表現するには何を使ったらよいか。
興味津々です。
自分もまだまだだなあと改めて思ったりするのでした。
私はよそ見しがちかしら。葉脈が気になって。
写真では分かりづらいですが、川の水がとてもきれいでした。底が見える👀‼️魚も泳いでいて。
東京の川だから感動できるのでしょう。
今日はこんな気分かな。
JOHN LEE HOOKER『Dimples』
さて、午後もがんばろう。
お読みくださって、ありがとうございます。
尾方佐羽
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